くらし 〈特集1〉地域への想いをお酒に込めて(2)

◆三﨑屋
◇「これが本当のお酒ですよ」の言葉に胸を打たれる
店主 山崎徳生(やまざきのりお)さん
明治34年創業の老舗酒店「三﨑屋」では、店主の山崎さんが「市民が自信を持って手土産にできるような志木市の特産品を作り、お酒で町を盛り上げたい」という思いから、志木産のお米「宗岡はるか舞」(特別栽培米コシヒカリ)を100%使用した純米吟醸無濾過原酒「しきのまつり」を平成15年頃に開発・販売しました。
山崎さんは、しきのまつりを開発するにあたり全国の酒造の商品約1,000種類以上を飲み比べ、一番おいしいと思った山形県の「秀鳳(しゅうほう)酒造場」と熟議を重ね、3年以上の月日をかけて、しきのまつりを完成させました。当時、秀鳳酒造場のお酒を試飲した山崎さんはあまりのおいしさに「こんなおいしいお酒があるんですね。」と担当者に伝えたところ「これが本当のお酒ですよ。」と返された言葉に胸を打たれたといいます。
毎年、米麹造りの時期になると実際に秀鳳酒造場を訪れ、自ら魂を込めて仕込みをしているほか、今年は初めて使用するお米の田植えから携わるなど、これからもたくさんの人に愛されるしきのまつりを作り続けるために日々努力を続けています。
「しきのまつり」という名前の由来を尋ねると「私自身、祭りが大好きなこともありますし、志木を表すならやっぱり祭りだと思ったんです。それと春夏秋冬、一年を通して日本酒を味わってもらいたいという気持ちから“四季”もかけているんです。」と教えてくれました。続けて「しきのまつりは季節によって味が変化するんです。7月頃はまさに出来たてで、口の中でプチプチと弾けるような微発泡の口当たりです。これが秋になると酸味が穏やかになりフルーツのような味わいに変わっていくので一年中楽しめますよ。」と話してくれました。
山崎さんの努力と愛情が込められた一押しの商品です!

◇基本情報
本町5-1-1
志木駅から徒歩約10分
店舗隣に駐車場有り
営業時間:10時30分~20時
定休日:月・火曜日
電話番号:【電話】048-471-0212
*300ミリリットル・720ミリリットル・1.8ℓを用意しています!

◆関野酒店
◇販売終了間近の志木名物認定酒「はたざくら」
2代目 関野英男(せきのひでお)さん
3代目 関野浩二(こうじ)さん
50年以上にわたって柏町に店を構える「関野酒店」では、柏町にあるチョウショウインハタザクラ(長勝院旗桜)が志木市の文化財に指定されたことを記念して、地域の一層の活性化を図るため、はた桜保存会の協力のもと平成5年頃に日本酒「はたざくら」を開発・販売しました。
開発にあたっては、商品名のはたざくらにちなんで、やわらかい印象の味で誰もが飲みやすい日本酒になるよう何度も試行錯誤を重ねたといいます。
はたざくらには本醸造と純米酒の2種類があり、それぞれの特徴を尋ねると「本醸造は淡麗辛口で、35度から40度のぬる燗かんまたは常温で味わうのがおすすめです。純米酒は淡麗甘口で、香りをより楽しむために冷酒で味わうのが特におすすめです。」と教えてくれました。
リピートする人もいるほど多くの人から愛されるはたざくらですが、原材料費の高騰などの影響により、現在店頭に並んでいる商品のみで販売終了となってしまうとのことです。
ほかにも、関野酒店では、はたざくらと大吟醸の酒粕を使用した「はたざくら酒粕アイス」のほか、カパルがデザインされた「カパル最中アイス」(ミルク味・チョコ味)も販売しています。
さっぱりとしていて後味に酒粕の風味が感じられるはたざくら酒粕アイスも無くなり次第終了となりますので、ぜひお見逃しなく!

◇基本情報
柏町4-3-74
営業時間:10時~19時
定休日:月曜日、第3火曜日
電話番号:【電話】048-471-4003
*純米酒・本醸造ともに1.8ℓを用意しています!

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

問合せ:市政情報課
【電話】048-473-1110