くらし 以心伝心/志木市長 香川武文

■未来へつなぐ、新たなチャレンジ
7月1日から、志木市長としての新たな任期、まちづくり第4ステージがスタートしました。
これまでのまちづくり第3ステージの4年間では、新庁舎の建設やいろは親水公園のリニューアルをはじめ、小中学校における民間スポーツクラブでの水泳授業の全校展開や館地区のふれあい館「もくせい」の再整備など、市民の皆様の声や提言にていねいに向き合い、市民力に支えられながら多様なニーズに応えてきた結果、民間の自治体ランキングにおいても高い評価をいただき、目に見える結果として「選ばれる志木市」を実現できたと考えています。
本年は、今後10年間の志木市の方向性を描く「第二次志木市将来ビジョン」を新たに策定する節目の年となります。そのスタートとなる、まちづくり第4ステージの4年間においても、あらゆる課題に真正面から向き合いながら「選ばれ『続ける』志木市」の実現に向け、皆様の期待に応えるべく全身全霊で取り組んでいきます。
まちづくり第4ステージは、将来を見据えた5つの大きな柱を中心に志木市をさらに飛躍させていきます。
1つ目の柱は「健康・共生」。健康づくりのさらなる推進に向け、舌の圧力や歯などの口腔機能の低下「オーラルフレイル」を予防するための事業や、ご近所の高齢者同士で日常生活を助け合うボランティアネットワークの創設など「だれもが健康で暮らせる共生社会をつくる」取組を進めます。
2つ目の柱は「すくすく子育て」。学校に行きづらい生徒を支援するため、自習もできる校内支援ルームを全中学校に設置するほか、子育てと仕事の両立を支援するため、始業前の児童を預けることができる朝の居場所づくりなど「未来を支える次世代を育む」取組を進めます。
3つ目の柱は「魅力・活性化」。志木駅前をワクワクする、にぎわいあふれる空間とすることを目的としたペデストリアンデッキのリニューアルや、いろは親水公園での新たな目玉イベント「シキリラ」のほか、10年ぶりの花火大会の開催など「まちの魅力を向上し、地域を活性化する」取組を進めます。
4つ目の柱は「快適な暮らし」。「犯罪に強いまち志木」のスローガンのもと、市内の防犯カメラを200台にまで増設するとともに、高齢多死社会を見据え、朝霞地区4市共用火葬場の整備を推進します。また、物価高騰対策として、本年度の水道基本料金を6か月間半額にし、市民や事業者の皆様の負担を軽減するなど「安全・安心、快適な暮らしを支える」取組も進めます。
5つ目の柱は「持続可能」。手続きが市役所で完結する子育てワンストップ窓口の導入でさらなる市民サービスの向上を図るとともに、本市の魅力を市内外に積極的かつタイムリーに情報発信するシティプロモーションを推進するなど「持続可能で成長するまちをつくる」取組を進めます。
全国的に人口減少に拍車がかかっている状況下、市民の皆様と手を携え、職員一丸となり、人口8万人を目指す勢いで5つの柱を中心とした施策を、力強く推進することで、志木市のさらなる発展の可能性を引き出していきます。