- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県富士見市
- 広報紙名 : 広報富士見 令和7年9月号
■伊藤 怜那(れな)さん(ダンス)
◇世界の舞台で輝く
昨年に開催された2つのダンス全国大会で第1位に輝いたのは市内在住の高校3年生、伊藤怜那さんだ。
伊藤さんは、物心がつく前から母と姉の踊る姿を見て育った。3歳からチアダンスを習い始めると、瞬く間にダンスの魅力に引き込まれ全国大会入賞を果たすなど、才能の片鱗(へんりん)を見せ始める。体を動かす楽しさやリズムに乗って表現する喜びを、幼いころから大切に育んできたのであろう。中学生になると、ジャズダンスを本格的に学び始め、その才能は一気に花開く。予選の狭き門を突破し、ソロでは「Showstopper THE FINALS 2024」、所属するダンスチーム「mellow」では、推薦されたチームのみに出場権が与えられる「THEDANCE WORLDS2025」と2つの世界大会への出場権をつかみ取った。世界の舞台でも堂々としたパフォーマンスを披露し、ソロ第1位やチームTOP10入りという快挙を達成。ハイレベルな競技の中でも、ひるむことなく自分のダンスを貫く姿は、多くの人に感動を与えたことだろう。成功の陰には思うような結果が得られず悔し涙を流すこともあった。それでも常に前を向き、努力を重ねてきた。ソロ作品では、自分の感情やメッセージをダンスに込め表現した。「ステージに立つと、緊張よりワクワクが勝つんです」と話す伊藤さん。心からダンスを楽しむ姿勢こそが、彼女の最大の魅力だろう。
◇言葉では伝えきれない想いを届けたい
「ダンスを通して、自分自身と向き合い、仲間と支え合うことの大切さを学びました」と話す伊藤さんは、これまでの挑戦から、確かな自信と、家族や仲間、指導者への深い感謝の気持ちを得た。その想いは、これからの夢へとつながっていく。「今後の目標は、踊る側だけではなく、自ら振り付けを手がける“表現者”として活躍すること」と夢を語る。舞台の上だけではなく、ダンスを通してメッセージを届けられる存在になることを目指している。「ダンスの魅力を、もっと多くの人に伝えたい」、その真っすぐなまなざしの先には、まだ見ぬ未来が広がっている。羽ばたいた若きダンサーの物語は、これからも続いていくだろう。
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