くらし 【特集】写真家が魅せる寄居の秋
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県寄居町
- 広報紙名 : 広報よりい 令和7年10月号
町では、紅葉が深まる11月に写真教室を開催します。講師を務めるのは、写真家のYuji Shibasaki氏。Yuji氏のXやInstagramには、埼玉県内を中心に風景や祭り、知られざる秘境を捉えた写真が並び、埼玉の魅力を再発見することができます。また、SNSの活動にとどまらず、写真展の実施や写真教室の開催など、写真家として精力的に活動されています。今回の特集では、Yuji氏にインタビューを行い、自身の作品制作や写真撮影におけるポイント、寄居の秋のフォトスポットなどについて話を伺いました。
■〔Profile〕Yuji Shibasaki
埼玉県内や東京都内の四季の風景や夜景、星景を中心に撮影。埼玉県内の各観光協会や自治体、企業向けのPR写真や、テレ玉『彩の国百科』では『埼玉の夜景編』『埼玉の四季編』の番組写真も提供。
■〔Interview〕日常が非日常になる瞬間を
▽写真を始められたきっかけを教えてください。
もともと鉄道好きというのもあって、当時徐々に引退していくブルートレインと呼ばれる寝台特急をきれいに撮るために始めたのが最初でした。その時に「どの場所から撮影すると被写体と構図がかっこよく見えるか?」「順光時間は午前か午後か?」「この列車のシャッター速度はどのくらいが最適か?」といった設定や撮影条件等は全てここで学びました。
後にSNSで京都や大阪などの絶景を撮影されている方々を拝見し「埼玉でも何かあるんじゃないか?」と模索して、埼玉県内に絞った撮影を始めました。当時Twitter(現在のX)に埼玉県内の写真をアップしたところ、驚くほどの反響があり、こういう写真を待っていた人がたくさんいたんだというのを実感しました。
▽撮影のポイントや作品への思いを教えてください。
日常を切り取ることはもちろん、日常が非日常になる瞬間も撮影しています。例えば晴れの日の景色が、雨の日や夜の時はまた違った世界に見えるとか。私が思うポイントの一つは「光」を意識することです。朝焼けや夕暮れの柔らかい光は、風景に深みやドラマチックな雰囲気を加えてくれます。例えば、山々がオレンジ色に染まる瞬間や、水面に反射する光のきらめきは、写真に感情を宿らせる力があります。時間帯を見極めて、その場所が最も輝く瞬間を待つ忍耐も大事です。ご覧になった方が作品を通して「ここに行ってみたい」「この瞬間を感じたい」と思ってくれたら最高ですね。
▽この秋、寄居町でおすすめのフォトスポットを教えてください。
寄居町は山にも川にも近く、紅葉の絶景スポットが実はたくさんあります。まずは山間部の中間平の紅葉が最初に色付き、後に日本の里が色付いていきます。日本の里が色付いたころ、また中間平に行くと今度は紅葉が散って舞う美しい光景が見られます。そして紅葉は山を降りてきて雀宮公園が色付いていきます。雀宮公園では、紅葉のライトアップが実施されるためおすすめです。
▽今回の写真教室のテーマは『写真で魅せる紅葉の彩り』。どのようなことが学べるか教えてください。
初心者の方からベテランの方まで「一味違う見せ方」を知っていただこうと思います。もちろん基本的な撮り方や構図の探し方も学べますし、そこからワンランク上の光を使った見せ方や、影を使った見せ方など、オリジナリティーを出せる撮り方も解説しようと思っています。
■作品紹介
※詳しくは本紙をご覧ください
■開催します!寄居町写真教室テーマ『写真で魅せる紅葉の彩り』
日時:11月29日(土)
1回目 午後1時30分~3時30分
2回目 午後5時~7時
場所:寄居駅南口駅前拠点施設「Yotteco(ヨッテコ)」2階(座学)、雀宮公園(実践)
※Yottecoから雀宮公園までは徒歩で移動します。
対象:デジタルカメラをお持ちの方※町内外問わず、どなたでもご参加いただけます。
定員:各回20人(申込順)
持参するもの:デジタルカメラ(一眼レフカメラ、またはミラーレス一眼カメラ)、三脚(2回目のみ)
※機材の貸し出しは行いません。
内容:
1回目 光と影を使った紅葉の撮影講座
2回目 ライトアップされた紅葉の撮影講座
費用:無料
申し込み:10月22日(水)〜11月12日(水)に、電話でプロモーション戦略課へお申し込みください。どちらか一方の回のみ申し込み可能です。
※雀宮公園のライトアップは11月下旬を予定しています。詳しくは本誌11月号でお知らせします。
▽紅葉写真のポイント1
早朝、または夕方などの光がオレンジ色の時間帯だと柔らかく温かみのある光で紅葉の色が鮮やかに映えます。葉の透明感や輝きを引き出し、木漏れ日や光が葉を透かす構図が狙えます。逆に曇りの日では、ソフトな光で色が均等に映り、コントラストが強すぎない自然な写真になります。
▽紅葉写真のポイント2
木々、川、山などを組み合わせた構図では、奥行きを出すように工夫するとより作品性がアップします。散った葉や水面に映る紅葉を取り入れれば、さらに秋らしさが増します。また、雨上がりのしっとりした紅葉や、霧がかった山も魅力的な被写体になります。
問合せ:プロモーション戦略課
【電話】581-2121(内線451)
