- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都千代田区
- 広報紙名 : 広報千代田 令和7年(2025年)5月5日号No.1639
■清掃職員大図鑑!
もし、ごみが収集されなかったら。新型コロナウイルスの流行時、ごみの収集が滞ると日常生活に影響を及ぼす可能性があるとして清掃職員は自ら感染するリスクを顧みず日々ごみの収集を続け、その姿はエッセンシャルワーカーとして注目されました。この仕事は時に危険を伴う現場での作業もありながら、人々が気持ちよく暮らせるように、いつも明るくチームワークで日々のごみと向き合っています。私たちのまちをきれいに保つため、彼らは今日も収集車に乗り込み、ごみの収集に向かいます!
・通行人や建物を汚さないように、収集の際も気を配ります。
・通行を妨げないために、素早くごみを運びます!
・けがをしないため、夏でも長袖長ズボンを着用。
「お願いです!」
◇ごみ袋は結び目を作って!
ごみ袋はどのように閉じていますか。実は結び目を作ることが大切です。結び目が持ち手となり、清掃職員がけがをする危険から守り、迅速に収集作業が行えます。ごみ袋はテープなどで止めずに、しっかりと結び目を作って出しましょう!
■こんな仕事もしています!
◇ふれあい収集
玄関先まで回収に伺います(無料)。見守りも兼ねてご自宅内での受け渡しにも取り組んでいます。
※対象は65歳以上の高齢者のみの世帯、障害者のみの世帯
◇粗大ごみの運び出し収集
玄関先または部屋の中から運び出しを行います。多種多様な相談にも臨機応変に対応しています。運び出しは無料ですが、粗大ごみ処分費用は有料です。家電リサイクル法などにより運び出しができないものもあります。
※対象は65歳以上の高齢者のみの世帯、障害者のみの世帯
◇排出指導
職員が、収集作業のかたわら、ごみを正しく出していない方への指導を毎日行っています。
◇秋葉原の早朝清掃
秋葉原のポイ捨てが問題となったため、対策の一つとして、清掃職員数名が自発的に朝から秋葉原の中央通りと駅前の清掃に取り組んでいます。
▽千代田区公式YouTubeで清掃職員のお仕事を配信中!
・密着!清掃車の一日[前編]
・密着!清掃車の一日[後編]
■自分らしく働く清掃の仕事
清掃の仕事は男性の職場というイメージがありますが、女性も活躍しています。今回、区が資源ごみ回収を委託している(一社)東京環境保全協会会員の東武清掃(株)で働く翁長正枝さん、丸山さくらさんにお話を伺いました。
―担当のお仕事を教えてください。
翁長:区内のプラスチックを回収するドライバーをしています。
丸山:私はプラスチックごみを車に積む作業をしています。
―なぜ、このお仕事を選んだのですか。
翁長:知り合いから清掃車のドライバーを探していると聞き、いろいろな車に乗ってみたいと思ったのがきっかけです。
丸山:私は家族が同業者で…。
翁長:孫なんです。娘の子どもです。
―えーっ!(驚)。
翁長:私はもう36年、働いています。担当区は変わっていますが、ずっとドライバーです。
丸山:私はまだ1年半です。コンビニでアルバイトをしていたのですが、辞めたあとやりたいことが見つからないままだったので、家族がやっている仕事をしてみようと思いました。
―男性の多い職場だと思いますが、性別の差を感じることはありますか。
翁長:感じないですね。もちろん、力の差はありますが、女性だから大変ということはありません。
丸山:私も特に差は感じていないです。
翁長:最近は女性も増えていますよ。例えば比較的軽いプラスチックごみを担当するなど、腕力の差なども問題にならず、働きやすい環境だと思います。
丸山:週に1日は可燃の収集も行いますが、小さい車両での作業なので、大変ではありません。
翁長:皆さんが想像されるよりも大変な仕事ではないと思います。
―お仕事のやりがいを教えてください。
翁長:どこに行っても住民の方と距離が近く、接する機会が多い気がします。だんだん顔見知りになって、「雨だから気を付けてね」などと声をかけていただけるのがうれしいですね。
丸山:私も管理人さんや初めて会う工事現場の人たちに「若いのに頑張っているね」と声をかけてもらいます。
翁長:女性には声をかけやすいのかなと感じます。
―清掃業務に興味を持っている方へのメッセージをお願いします。
翁長:時間が決まっているので、仕事と子育てなどが両立しやすく、規則正しい生活ができます。
丸山:比較的帰る時間が早いのが良いと思います。
翁長:朝は早いですが、早く帰れるので、午後の時間を有効に使えると思います。トイレなどの環境も整えられ、働きやすい職場だと思いますので、興味がある方は体験してみてください。
◇インタビューを終えて
19歳の丸山さんの手にはかわいいネイルアートが。それでも仕事には支障がないとのこと。性別の差を感じず、自分の時間を有効に使える清掃の仕事は、多様性やワークライフバランスといった今の時代に合った仕事ではないかと感じました。