文化 【特集】千代田区立日比谷図書文化館企画展 千代田の大奥(1)

■千代田区立日比谷図書文化館 企画展「千代田の大奥」
~時代へのまなざし~
明治の人々は「江戸」をどう見つめたのか。

2025年10月1日[水]~11月9日[日]
今号では10月1日(水)〜11月9日(日)にかけて千代田区立日比谷図書文化館で開催される企画展「千代田の大奥」をご紹介します。

◆企画展の見どころを担当学芸員に聞きました
◇企画展のテーマやコンセプトについて教えてください。
篠原:千代田区の史跡といえば江戸城が連想されますが、今回の企画展ではその最奥部、本丸御殿の大奥の様子を紹介します。楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)の「千代田の大奥」は明治になってから大奥を想像して描いた作品です。時代を振り返って何かを残すという営みは現代の私たちにも通じるものがありますよね。

山田:今年は「昭和100年」に当たる年で、私たちも昭和って良かったよね、と思い出すことがあると思います。明治の人々もそういった感覚を持っていたはずで、今回の企画展ではそれを表現しています。

◇展示作品の中で特に注目してほしい作品やコーナーはありますか。
篠原:神田祭や季節ごとのイベント・行事を描いた作品など、季節に注目して観てほしいです。また、区指定文化財の「江戸城建築図面」は江戸城建て替えのときに実際に現場で使われていたとされる貴重なものです。文化財指定後初公開なのでぜひ観ていただきたいです。

◇それでは、本紙2〜4面で「千代田の大奥」の魅力の一部をご紹介します。