くらし [ともに生きるまち 日野] 障害のあるなしにかかわらず誰にとってもやさしいまちへ

■お話を伺った人
有山一博氏
日野市聴覚障害者協会・日野市障害者関係団体連絡協議会会長。ご自身も耳が聞こえない当事者

市は令和2年4月から「日野市障害者差別解消推進条例」をスタートし、令和7年4月に条例を改正しました。本条例では障害のあるなしにかかわらず誰もが互いに人格と個性を尊重し共生するインクルーシブ社会「ともに生きるまち日野」の実現を目指しています。今回は皆さまに「ともに生きるまち 日野」とはどのようなまちかを考えていただくため、日野市聴覚障害者協会と日野市障害者関係団体連絡協議会の会長であり、ご自身も耳が聞こえない当事者の有山さんにお話を伺いました。

Q.耳が聞こえないことで困ったことや不安なことはありますか
A.一番不安に思うのは災害時です。何か災害があったときに、すぐに情報を把握することができないことが不安です。また、日常生活でも耳が聞こえないため話ができないと思われているのか、他の方から話しかけてもらえないことがあります。私は普段、手話でコミュニケーションをとることが多いですが、手話ができなくてもスマホの音声認識を使った会話や筆談など、さまざまな方法でお話ができるので、話しかけてもらえるとうれしいなと思います。

Q.手話以外のコミュニケーション方法について教えてください
A.筆談などもありますが、電話リレーサービス(※)やスマホのアプリなど便利なものがあります。簡単に使用することができますが、知らない方が多く、理解が進んでいません。もっと多くの方に知ってもらい、ぜひ使っていただきたいです。

Q.市民の皆さまに伝えたいことを教えてください
A.障害の原因は個人にあるのではなく、社会の仕組みや環境によって生じるものです。そのため“聴覚障害者”ではなく、“聞こえない人・聞こえにくい人”という表現を使って欲しいです。また、手話を福祉としてではなく、コミュニケーションをとるための言語として学んでいただきたいです。手話ができなかったり、間違ったりしていても、伝えたいという気持ちで伝えてもらえれば伝わります。表情や気持ちを伝えるのが一番うれしいし大切だと思うので、伝えたいという気持ちを込めて伝えてほしいなと思います。最後に、今年は東京でデフリンピックが開催されます。今回は記念すべき100周年大会となりますので、ぜひご注目ください!

※電話リレーサービス…聞こえない方が手話や文字で通訳オペレーターに伝え、オペレーターがその内容を音声で相手に伝えることで双方向につなぐサービス

いかがでしたでしょうか。耳が聞こえないことで困ったことや聞こえない方とのコミュニケーション方法などを知ることができたと思います。市は毎年手話講習会を実施していますので、興味のある方はぜひご参加ください(令和7年度の募集は終了しています)。障害のあるなしにかかわらず誰もがともに生きるまちを実現するためには、まずはお互いについて知り、理解を深めて、その方の立場に立って考えることが大切です。

問合せ:障害福祉課
【電話】042-514-8991