- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県平塚市
- 広報紙名 : 広報ひらつか 令和7年2月第3金曜日号
◆命を繋(つな)げる
・落合克宏
救急指定病院である平塚市民病院では、市民の方からの寄付金を活用させていただき、最新機器を装備した病院救急車を、ここで配備しました。いつでも出動する準備が整っています。
病院救急車は、地域の中核病院が運用する救急車です。ドクターカーとして、重大な事故現場などへ向かい、医師や看護師が専門的な医療を提供します。また、患者搬送車として、車内で最適な医療を施しながら、他の医療機関へ転院させる際にも使用します。
車内には、電動で上下するストレッチャー、搬送用人工呼吸器、自動的に長時間の心臓マッサージができるシステムなど、最新の医療機器がしっかりと装備されています。心筋梗塞や脳卒中、重症外傷など、一刻を争う緊急事態にも、適切な医療行為を提供することが可能になりました。
市民病院の救急医療は、「断らない救急」を前面に掲げ、救急搬送が増加しても積極的に患者を受け入れる体制を貫いてきました。その結果、令和5年度に救急要請に応じた割合は99パーセントでした。また、医療と消防が連携した救急ワークステーションを設置しており、平常時には消防の救急隊員(救急救命士)が病院で研修し、救急要請時は医師に同行して救急活動する体制も整えています。
24時間365日休むことなく「『命』を繋げる」をコンセプトに掲げる、市の救急医療体制。今後もこの
体制を堅持するため、充実・強化に努めてまいります。