くらし [特集]令和6年度 決算報告「未来への積極的な投資」(3)

◆歳入・歳出 決算(続き)
◇特別会計
特定の事業をするために、一般会計とは分けて運営している会計です。五つの特別会計の合計は、歳入が975億7503万円で、前年度より74億7932万円(8・3パーセント)増加。
歳出は959億2450万円で、前年度より73億3926万円(8・3パーセント)増加しました。実質収支は、16億5053万円の黒字でした。

・競輪事業
第67回オールスター競輪など70日間競輪を開催し、14万7842人が来場しました。
一般会計に5億5000万円を繰り出しています。繰り出した費用は、道路の整備や修繕工事、公園や学校施設の維持補修、消防車両の整備などに役立てました。

・国民健康保険事業
一般会計から20億6172万円を繰り入れました。歳入に占める保険税の割合は22・1パーセントでした。

・介護保険事業
一般会計から34億9752万円を繰り入れました。第1号被保険者(65歳以上の方)からの保険料は54億1901万円で、歳入に占める保険料の割合は22・1パーセントでした。

・後期高齢者医療事業
一般会計から7億8797万円を繰り入れました。歳入に占める保険料の割合は、78・4パーセントでした。

特別会計の歳入と歳出

◇病院事業
病院事業の総収益は168億1945万円、総費用は174億5865万円でした。
一般会計からの繰り入れは24億6819万円、企業債現在高は117億7955万円です。

◇下水道事業
下水道事業の総収益は77億6605万円、総費用は75億2745万円でした。
一般会計からの繰り入れは29億2723万円、企業債現在高は295億5017万円です。

◇市債と基金
・市債現在高(0・9パーセント減)
市債とは市の借金です。学校や道路などの整備に多額の費用がかかり、将来にわたり長期間利用する施設を整備する場合に、国などから借り入れて財源を確保します。長い年月をかけて返済するため、年度間の財政負担を一定程度に平準化でき、世代間での費用負担の公平が図られます。
一般会計では、前年度より47億3118万円多い、80億8141万円を借り入れました。一般会計の市債現在高は539億524万円で、前年度より11億2343万円増加しました。全会計の市債現在高は、前年度より9億440万円減り952億3496万円です。

・基金現在高(1・4パーセント増)
年度間の財源の不均衡を調整する市の貯金である財政調整基金は、前年度より5億1571万円減り、年度末の現在高は68億8050万円です。
市の基金全体では、256億5395万円で、前年度より3億6202万円増加しました。

◆将来を見据えた財政運営
「健全化判断比率」は自治体の財政破綻を未然に防ぐための指標です。四つの指標で早期健全化などの必要性を判断します。
市では、比率の算定が始まった平成19年から18期連続で、いずれの指標も早期健全化基準を下回っています。また、公営企業の健全度を示す「資金不足比率」も資金不足がないため、比率が算定されませんでした。
指標からは、市の財政がすぐに破綻する心配はないことが読み取れます。しかし、年々増える扶助費や公共施設の老朽化など課題は多く、将来の負担を考えると、一層健全な財政運営が必要です。

問い合わせ:財政課
【電話】21-8765