くらし いつ発生するかわからない 365日 自然災害へ備える

■元日の一家だんらんを襲った能登半島地震から一年 いつ発生するかわからない 365日 自然災害へ備える
令和6年1月1日、最大震度7の巨大地震が能登半島を襲い、地震による建物の倒壊や津波、火災等で人命が失われ、多くの住民が避難所生活を余儀なくされることとなった大災害となりました。本町でも震度3の揺れを観測し、津波警報が発令され、一部の地域で避難所が開設される等、被害は発生しなかったものの緊迫した1日となりました。
町は、1月3日に石川県志賀町、翌4日に石川県津幡町からの支援要請を受け、支援物資の輸送を行ったほか、1月8日から9月9日にかけて、町職員22人を石川県珠洲市へ派遣し、避難所支援や公費解体申請受付事務等の復興支援に従事してきました。
災害派遣に参加した町職員が被災地で何を感じたのか。また、地震だけではなく、いつ発生するか分からない自然災害に備え、町や各地
区・自主防災組織を中心に令和6年に行った防災活動について振り返り、地域防災について読者の皆さんと一緒に考えたいと思います。

◆INTERVIEW 私たちは、被災地で復興支援に携わり、間近で感じました
▽予測できない自然災害 だからこそ日頃から
健康福祉課 健康推進グループ 繁田 祐香(ゆうか)さん
派遣期間:3月12日~3月16日
私は、家庭訪問や避難所の巡回を行い、保健師として被災者の方の健康管理や感染症予防に努めました。当時、断水が続いており、特にトイレや洗面において、ストレスを抱える方が多かったことが印象に残っています。日頃から各家庭で水や食糧、携帯用トイレ等の衛生用品を備えておくことが必要だと思います。
災害の発生は予測できないからこそ、日頃からの備えが大切だと改めて感じました。

▽自分だけでなく地域で助け合う
土木建築課 契約検査・技術管理室 技術・審査グループ
川畑 貴寛(たかひろ)さん
派遣期間:1 月9 日~ 1 月12 日
私は、支援に向かった珠洲市で、倒壊した家屋や歪んだ道路が広がる光景を目の当たりにし、地震の恐ろしさを実感しました。そのような状況でも、避難所となった小学校では、避難した住民の方々が互いに助け合い、少しでも前を向こうと積極的に避難所運営に携わっていました。
その姿から、一人ひとりはもちろん、地域の中でも災害が起きたときの行動を確認しておくことが大切だと感じました。