くらし 議会だより-9月伊那市議会定例会 一般質問(6)

■二瓶 裕史(にへい ひろし)
▽民生児童委員の公募による募集の可能性について
問:なり手不足を解消するため、公募をすることはできないか。
答:健康福祉部長…地区で苦労されているということもあるので、公募も考えながらいきたい。

▽「やさしい日本語」の活用について
問:行政文書や広報は、難しい表現が多い。簡単で、わかりやすい表現に言い換えることは全ての市民に有益であるが。
答:市長…伝えたい対象者に合わせたやさしい表現をするよう努めていきたい。

▽災害時の避難所について
問:避難所での男女差別をなくすべき。掃除や炊き出しが「女性の仕事」とされ、男性のがれき処理と比べて評価や補償がない。どう考えるか。
答:市長…多様な方へ配慮した避難所マニュアルへ改定していく。

問:学校の体育館へ空調設備の設置を。「快適に過ごすための贅沢」ではなく「命を守るための最低限の環境整備」である。
答:市長…今後について、財政とも話をし、必要となる体育館があれば対応を検討する。

▽平和祈念館の設置について
問:地域の歴史を後世に伝え、平和を希求する姿勢を示すために平和祈念館の設置を。
答:市長…既存の施設を使い、定期的に展示物を入れ替えるなど効果的な展示をしたい。

▽子どもの権利条例について
問:子どもの意見をしっかり聴き、市民参加で策定していただきたいが、どう考えるか。
答:市長…子どもの意見を生かした条例としていく。

■篠塚(しのづか) みどり
▽誰もが学ぶ事のできる夜間中学校を弥生ケ丘高校将来活用に
問:中学を卒業していても充分に学べなかった方や、もう一度学び直したい方、学校へ行きたいが事情で行かれない方へ、誰もが学ぶ事のできる機会を提供するため弥生ケ丘高校将来活用で夜間中学校を検討しては。
答:市長…不登校の児童生徒や外国籍の方の人数が増加傾向にある中、学び直しの機会や、義務教育を修了していない方への就学の機会提供は大切な事だと捉えている。長野県は夜間中学新設の検討を公募している事から、伊那市としては県と県教育委員会に対し、夜間中学の設置促進を求めていきたい。候補地の弥生ケ丘高校将来活用については、伊那市官民共創の新しいまちづくり協議会でも研究していく。

▽インフルエンザワクチン接種料金補助拡充について
問:子供達への接種料金補助拡充は。
答:市長…近隣市町村の支援の状況を参考に検討していく。

▽医療用ウィッグ助成脱毛症の子も対象へ
問:がん患者に限らず脱毛症の病気で外見に悩みを抱える子もウイッグ助成対象へ。
答:市長…多感な時期の子供達が外見の悩みで学校や外出をためらう事のないよう、また保護者の負担軽減の為にも、子供の医療用ウイッグ購入助成を検討していく。

■湯澤 武(ゆざわ たけし)
▽西春近唐木地籍、通学路の速やかな安全対策を
問:グリーンベルト上で西春近北小児童21名と自転車を押す春富中生26名がすれ違う状況の改善のため、(1)自転車路面標示を行い車両として左側通行を行うこと。(2)通学見守り「防犯カメラ」を設置することを提案する。
答:市長…毎日ギリギリの状況で登校している。
(1)協議会等で安全通学の一つの方法として検証を進めたい。
(2)防犯カメラの設置については、区や町内会を対象とした警察の補助金があるので、周知していきたい。

▽「春富ふくじゅ園」の今後の対応について
問:「春富ふくじゅ園」の年度末廃園に対して
(1)廃園の理由は。
(2)最後の利用者が納得して移行できるまでサービスは継続するのか。
(3)後利用は。
答:健康福祉部長…
(1)施設の老朽化が進み、改修には多額の費用が必要となる。民間事業者の受け皿があると判断した。
(2)最後の方が移行できるようケアマネと連携していく。
市長…(3)自然環境を保ちながら地元が理解できるよう後利用を検討していく。

▽「RSウイルス感染症」、幼児と高齢者の感染予防を
問:2歳までに全員が感染し、多くは風邪症状で収まるが、乳児が初感染すると全国で年間3万人が入院し、ぜんそくリスクが21.8倍に上昇するとの研究がある。また、高齢者の肺炎原因の1割になる。市民への周知を行うべき。
答:市長…妊婦への周知と流行状況を見て市民にも周知する。