くらし 飯山市国際交流員 グロリアのいいやまチョウたんさく(44)

■特別編 贈り物をする時の異文化交流
先月、日中友好交流都市中学生卓球交歓大会が北京で開催され、私は飯山市―深圳市福田区合同チームの通訳として参加しました。私の国籍はカナダですが、香港で17年間生活しましたので、友好都市である深圳市福田区との連絡仲介役や、中国文化を説明するガイドもこれまでしてきました。異文化交流で最初にしたことは、深圳市福田区向けのプレゼント選びでした。中国では、プレゼントとして送ってはいけないものがいくつかあります。代表的なのは時計です。時計の中国語は「鐘(ジョン)」、終わりを意味する「終」と同じ発音です。時計を贈ることは、「送鐘」→「送終(死者を見送る)」と大変不吉です。他には扇子、靴などがあります(不吉な言葉と同じ発音)。
選手向けのプレゼントは赤いものをおすすめしました。中国では、赤はとても縁起が良い色で、お祝いの場面でよく使われています。例えば、中国の新年「春節」の時に赤い服を着る伝統があります。今回の卓球大会ですと、赤いものを贈る時に「開門紅(カイメンホン)」という言葉が使えます。「開門紅」は中国語で「幸先の良いスタート」という意味があります。
日本では、縁起が良いものと贈らない方が良いものは何でしょうか?