子育て 菊川市の子どもたちの現状 全国学力・学習状況 調査結果のお知らせ

小学6年生の全児童と中学3年生の全生徒を対象に行われた令和7年度全国学力・学習状況調査の結果と分析をお知らせします。

■小学生の学力
◇国語
平均正答率
菊川市 67.0%
全国 66.8%
目的に応じ、文章と図表を結び付けるなどをして、必要な情報を見つけることができています。一方で、文中の文字をひらがなから漢字に書き直す問題に課題がありました。

◇算数
平均正答率
菊川市 56.0%
全国 58.%0
図形の性質を基に、コンパスなどを用いて作図できています。一方、グラフから項目間の関係を読み取ったり、小数・分数で答えを導いたりする問題に課題がありました。

◇理科
平均正答率
菊川市 55.0%
全国 57.1%
特に、電気回路の乾電池のつなぎ方や顕微鏡を操作し適切な像にするための技能を問う問題に課題がありました。

■中学生の学力
◇国語
平均正答率
菊川市 56.0%
全国 54.3%
資料を用いて、自分の考えが分かりやすく伝わるように表現を工夫したり、読み手の立場に立って文章を整えたりすることができています。

◇数学
平均正答率
菊川市 52.0%
全国 48.3%
データの活用では度数分布表から相対度数の意味を理解できています。図形でも証明問題で事柄が成り立つことを構想に基づき証明できています。

◇理科
IRTスコア※
菊川市 531
全国 503
元素記号などの知識及び技能を問う問題については身に付いています。また、探究から生じた新たな疑問や身近な生活との関連などに着目した振り返りができています。

※理科では回答方法が他教科と異なるため結果がIRTというスコアで算出されます。IRTでは正答や誤答が問題の特性か学力によるものかを分析します。これにより、異なる問題構成の試験や調査結果を共通の尺度で比較できます。

菊川市の児童生徒の平均を全国の平均と比較し、☆大変高い(3ポイント以上高い)、◎高い(3~1ポイント高い)、○ほぼ同じ(平均とほぼ同じ)、●低い(1~3ポイント低い)、▲大変低い(3ポイント以上低い)と表しています。

■全国学習状況調査(質問紙調査)の分析
◇『当てはまる』と回答した割合が多い項目
「自分にはよいところがある」

「学校に行くのは楽しい」

上記2項目について「当てはまる」と答えた児童生徒の割合が、昨年に引き続き全国平均と比べてとても高い傾向がありました。また、「どちらかと言えば当てはまる」も含めると、どちらの質問も9割以上の児童生徒が肯定的に回答しました。2項目の間には相関関係がみられ、楽しく学校に通うことで、自分のよさにも気づくことができていると考えられます。

◇学力調査の正答率との関係性が高い項目
「朝食を食べている」と回答した児童・生徒と国語、算数・数学の正答率の関係

「朝食を食べていますか」の問いに「食べている(毎日)」と回答した小学生は、87.8%、中学生は83.9%でした。「食べている」と回答した児童生徒の正答率は、すべての教科でほぼ全国平均を上回っています。食習慣を大切にしてバランスの取れた食事をとり、学習の基盤を築きましょう。

「読書が好きですか」という質問と国語の正答率の関係

「読書が好き」と回答した児童生徒は、特に国語で正答率が高い傾向が見られました。本を読む習慣が言語能力の形成に良い影響を与えています。デジタルでもアナログでも、活字に触れる機会を大切にしましょう。

◇Topics~ICT機器の活用~
菊川市では子どもたちの学力を伸ばすために、学校訪問などを行い、「ICT環境等を生かした魅力ある授業づくり」を推進しています。質問紙調査から、1人1台端末※の活用度合が全国平均を大幅に上回っていることがわかります。今後も、各校の研修テーマに沿って、ICT機器等の効果的な活用方法を研究し、児童生徒の学力向上を目指して授業改善を進めていきます。

※使用端末(10月現在)
小学校1・2年生:Chromebook(クロームブック)
小学校3~6年生・中学生:iPad(アイパッド)
令和8年度末までに全学年の端末をChromebookに更新していきます。

昨年度までの授業内でICT機器を週3回以上利用したと回答した割合

問合せ:学校教育課学校指導係(中央公民館内)
【電話】73-1113