くらし 熊野アグリパーク整備事業
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県熊野市
- 広報紙名 : 広報くまの 令和7年6月号 No.237
熊野アグリパーク(施設名称:くまのほんわりファーム)は、農業振興をはじめ、市内産業を多角的にリードできる交流拠点です。
令和6年度に、この熊野アグリパークの造成・景観整備及び建物の基本設計を策定しました。
金山町内に建設予定の熊野アグリパークは、無料エリア、有料エリア、宿泊エリアの3つのエリアにわかれます。
無料エリアは、農産物の直売所であるファーマーズマーケットや、雨の日や暑い日でものびのびと子どもが遊ぶことができる子ども向け屋内遊具施設など、賑わいをもたらすエリアです。
有料エリアは、レストランやコーヒー工房、菓子工房などの専門店のほか、ポニーの乗馬やヤギなどの動物とのふれあい体験、各種体験教室など子どもや家族が楽しみながら学べるエリアです。
宿泊エリアは、プライベート空間が確保された1室1棟型の宿泊施設の建設を予定しています。
各エリアは、3期に分けて工事を進める計画としています。
第1期は無料エリアで、令和11年度末にプレオープンを予定しています。
第2期は有料エリアで、令和13年度末にプレオープンを予定しています。
最後の宿泊エリアは、令和17年度にオープンを予定しています。
■造成・景観整備にあたってのイメージ
(1)全体的に地面の起伏で建物が見え隠れし建物が築山(つきやま)に溶け込んでいるような牧歌的なイメージ創出
(2)周囲の樹林・地形を活かした魅力的な景観や植栽の整備のほか、駐車場と建物の間にはゆったりとした緑地(築山)を配置し、期待感を膨らませながら施設にたどり着くようなアプローチの演出
(3)ユニバーサルデザインを踏まえながらも同じ幅員の画一的な道ではなく、多様な滞留・休憩空間を配置した園路
■建物の整備にあたってのイメージ
(1)地形、風景との一体感が生まれるデザインとして、ゆるやかな起伏の地形に溶け込み、見え隠れする建物の配置、屋根の形状
(2)「くまのらしさ」「ほんわり」を感じるデザインとして、自然豊かなくまので、都会にはないほんわりとした雰囲気を感じられる商業的、画一的でない外観、内部空間
■住民説明会の開催
現時点での熊野アグリパーク整備事業の内容に関する説明会を行っています。
今後の日程や場所については、次のとおりです
▽住民説明会の開催予定
■全体概算工事費
全体概算工事費は、約46億円の見込みです。(造成・景観整備約24億円、建物約22億円)
当初約30億円と見込んでいましたが、社会全体の物価上昇を考慮し46億円と試算しています。
▽財源
施設整備にかかる現時点で想定している財源は次のとおりです。
・農山漁村振興交付金(農林水産省 )約3.4億円
・新しい地方経済・生活環境創生交付金(内閣府) 約13.4億円
・森林環境譲与税 約7.7億円
・一般補助施設整備事業債 約7億円
・地域振興基金 約10億円
熊野市外からの財源合計 約41.5億円
市の実質的負担額 4.5億円
本事業の工事は約10年の期間を想定しているため、市の年間負担額は4,500万円の見込みとなります。