くらし 消費生活センターだより

■キャッシュレス決済の不正利用トラブル
クレジットカード・電子マネー・スマートフォンの○○ペイなど、現金を使わなくても便利に支払いができるキャッシュレス決済が普及してきました。しかし、フィッシング詐欺などの手口が巧妙化しているため、不正利用のトラブルが多発しています。

◇事例1
クレジットカード会社から「安全性向上のためにパスワードを変更してください」というメールが届いた。メールの内容に従ってマイページにログインして変更したら、後日身に覚えのないカードの請求が発生した。

◇事例2
〇〇ペイアプリの会社から「利用限度額の10万円を超えたため利用停止する」というメールが届いた。利用履歴を見ると複数のコンビニで2日間に何十回も買い物されているが、自分は利用していない。

◇アドバイス
・事業者から届いたメールからは操作しない
フィッシング詐欺メールは本物そっくりで見分けるのは難しいため、届いたメールからは操作せず、公式アプリか、ブックマークしておいた正しいアドレスの公式サイトから入る。

・パソコンやスマホのセキュリティを高める
必要に応じてセキュリティソフトを導入し、ソフトやOS(基本ソフト)のアップデートをする。不正アクセス防止のために二段階認証や生体認証(顔認証など)を利用する。

・ID、パスワードを他人に教えない
不用意に他人に知らせると悪用される可能性があるため。

・パスワードの使い回しをしない
詐欺業者にパスワードを知られた場合に、同じパスワードを使用する他のサービスも被害に遭う恐れがあるため。

・利用履歴を定期的に確認する
決済の利用通知がスマホに届く設定をしておく。不正利用に気付いたらすぐに決済会社に連絡して利用停止し、パスワードを変更する。

キャッシュレス決済で万一不正利用された場合は、被害回復できるとは限りません。そのためにセキュリティ面の管理がとても重要です。キャッシュレス決済を上手に利用しましょう。

問合せ:
消費生活センター相談専用電話【電話】06-6998-3600(9:00~16:30)(平日のみ)
消費者ホットライン(土・日、祝日)【電話】局番無し188(10:00~16:00)