- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県姫路市
- 広報紙名 : 広報ひめじ 2025年4月号
■平和を未来へ―
今年は戦後80年目となる節目の年。スポーツ施設や新駅の整備が進む手柄山周辺は、国内外から多くの人が集うにぎわい交流拠点として生まれ変わろうとしています。
これを機に、先人から受け継いだ平和への願いを世界に発信するとともに、戦争の記憶や平和のたいせつさを伝える公園として、4月1日から、手柄山中央公園の名称を「手柄山平和公園」に変更します。
▽手柄山に込められた平和への願い
終戦後の昭和22(1947)年、石見元秀姫路市長(当時)の呼び掛けに、戦争で被災した約90都市が賛同し、各市長らが本市に集まって「全国戦災都市連盟」を結成しました(現在は一般財団法人となり110都市が加盟)。27(1952)年、同連盟の総会において、太平洋戦争中の空爆等により死没した約50万人の民間人犠牲者を供養する慰霊塔を、連盟発祥の地である本市に建立することが決定。手柄山が適地として選ばれました。全国から多くの賛同と寄付を得て、31(1956)年に慰霊塔が竣(しゅん)工。それ以来、竣工記念日である10月26日に、毎年、太平洋戦全国空爆犠牲者追悼平和祈念式を執り行っています。
慰霊塔の塔身は、剣を地中に突き立てた形。「戦争という名の剣は二度と抜かない」という不戦の誓いを表しています。また、平成8年には、慰霊塔のそばに、平和の尊さを伝える平和資料館が開館しました。
▽生まれ変わる手柄山平和公園
現在、老朽化したスポーツ施設等の整備を行っています。令和8年春には新駅が、同年10月には「ひめじスーパーアリーナ」が、公園の新たな玄関口として開業予定。スポーツや平和教育、防災の拠点として、緑あふれる憩いの場として、より魅力的に生まれ変わります。
■平和資料館のイベント
▽春季企画展「80年前 姫路のまちに雨あられのように爆弾が降ってきた」
期間:4月19日(土)~7月6日(日)
内容:日本が受けた都市空襲について、米軍の資料をひもとき、写真やパネル等で紹介します
▽戦争の記憶を聞く会(姫路空襲)
日時:4月20日(日) 午後2時~(約1時間)
内容など:黒田権大さんが姫路空襲の体験を語ります。参加無料
申し込み:前日までに、電話かファクスで、イベント名、氏名、電話番号を平和資料館(【FAX】291-2526)へ。空きがあれば当日参加も可能
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料:企画展は無料、常設展は一般250円、小・中学生50円。
5月5日(祝)、姫路空襲の日(6月22日(日)、7月3日(木))は全館無料
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日)、祝日の翌日(土・日曜日、祝日を除く)
問合せ:公園緑地課
【電話】221-2413