くらし 今月のイチオシ(2)ー2025(令和7)年度 施政方針ー

2月28日、令和7年第2回豊岡市議会定例会で、関貫市長が2025(令和7)年度の本市のまちづくりと市政運営に対する基本的な考え方を表明しました。
なお、施政方針を含む市長総括説明の全文は、市ホームぺージをご覧ください(本紙の二次元コードを読み取りご確認ください)。

◆「豊岡に住んでよかった」と言えるまちに
驚く数字を目の当たりにしました。昨年の本市の出生数(355人)です。合併した20年前の約半分。少子化は予測以上に進んでいると感じます。遠からず、これまでのような行政サービスを提供できなくなることも予想されます。「小さくても大きなパワー」がある、市民誰一人取り残さない市役所にならなければならないと考えます。
そのために大きな力となる一つは、DXの推進です。これまでやっていたことを一度立ち止まり、これからの時代に合ったやり方に変えていく。市民の皆さんが、住んでよかったと言えるまちになることを目指し、足元を固め、市民の皆さんの平穏な明日につながる市政推進と行動をしなければならないと強く思います。

◆「小さくても大きなパワーの市役所」を目指して
コロナ禍のワクチン接種の始まりの時です。市役所全体のチームワークの未熟さ、組織力の脆弱(ぜいじゃく)性を強く感じ「新型コロナワクチン接種推進室」を設置したのが、私の一番目の仕事でした。
県が打ち出した豊岡聴覚・出石の両特別支援学校の出石への統合に、利用者から強い反対要望が。それを受けて知事とやり取りし、旧豊岡南高校跡地での統合新設に変更となりました。
医療的ケアが必要な子どもたちの受入れ施設に関しても、県からの協力が引き続き得られ、民間事業者による開設が現実となりました。
小学3年生までの医療費の無料化は、財政状況を見極めながら、着実に実現してきました。
同時に市役所内部の改革も続けています。住民サービスの向上、申請手続きのオンライン化、組織間の横展開の強化等、今後も「小さくても大きなパワーの市役所」を目指していきます。

◆産業・経済振興への支援
産業・経済振興へも引き続き力を注いでいきます。行政として、外部からの豊岡への人的・経済的投資を引き込む役割を果たしてきました。現在、複数のプロジェクトが動こうとしています。

◆市民の市民による市民のための市政
15年後の2040年、高齢者割合のピーク、労働人口の急減、介護人材の需給ギャップの拡大、インフラの老朽化は待ったなしにやってきます。来年度は、次の地方創生総合戦略策定の年となります。分かりやすく、現実的な課題解決戦略を策定し、一歩一歩着実に「持続するまち」「住んでよかったと言えるまち」に「市民の市民による市民のための市政」を進めていきます。