くらし 福元市長5つのビジョン

■福元晶三市長が4期目を迎え、市議会6月定例会の初日となる5月27日に所信表明し、10年後、20年後を見据えた持続可能なまちづくりをめざして、5つの政策ビジョンを示しました。
(所信表明はコチラ ※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください)

◇地域医療体制の充実
新病院は、現病院から引き続き安全で安心できる医療環境を提供し、市民の健康を守る重要な役割を担うとともに、若者や高齢者の皆さまの夢や希望となり、市全体の活力の源となるエンジンの役割としても期待するところです。令和10年3月の開院予定に向け、着実に整備を進めます。また、医師の確保や持続可能な経営体制の構築に全力で取り組みます。特に周産期医療・小児医療の継続、充実をはじめ、医療現場のデジタル化や医師会との連携を強化し、「安心して暮らせる宍粟」を支える医療体制を実現します。

◇子育て・教育環境の充実
子どもたちの健やかな成長は、まちの未来そのものです。子どもたちの命と健康を守るため、小中学校の体育館の空調整備を早期に実現していくとともに、地元食材を活用した学校給食を継続します。また、安心して子育てができる環境の整備は、若い世代にとって希望が持てる要素の一つであり、妊娠、出産、子育て、それぞれの場面において寄り添う伴走型の子育て支援を進めます。

◇地域に誇れる資源を生かすまちづくり
宍粟の誇る森林、スキー場、カヌー競技場、そして文化・観光資源であるもみじ山などを活用し、宍粟市のファン獲得をめざします。また、農業従事者の高齢化・担い手不足への対策として、市外在住者や新規就農者の呼び込みやマルチワークを取り入れる「特定地域づくり事業協同組合」の設立をめざし、地域に根ざした生業(なりわい)の創出に取り組みます。

◇「まちづくりはひとづくり」地域活動の推進
市民の皆さまの技術、経験、知恵を次の世代へつなぐ仕組みづくりを推進し、生涯学習の機会の拡充や地域活動の継承を支援します。人口減少の潮流にあっても、住民の皆さまが地域に誇りを持ち続け、心豊かに暮らせる地域の実現に向けて、地域活動を応援し伴走します。

◇健全な行政運営
財政の安定化を図るため、財政支援のある有利な起債の活用や国・県への財政支援の要請、事務事業の見直しや選択と集中を進めます。また、行政手続きのデジタル化を通じて市民サービスの利便性の向上を図るなど持続可能な行政運営をめざします。これらの取り組みにおいては、職員とともに知恵を出し合い、一丸となって市政の舵取りを進めます。

▽副市長に富田氏が再任
・副市長 富田 健次(とみた けんじ)
5月28日付で富田健次副市長が再任されました。任期は4年間です。

■「住んでよかった」「住み続けたい」と思える宍粟に
このたびの選挙期間を通じて、市内156自治会を回らせていただきました。その中でも特に人口減少が進んでいる自治会を訪れた際に住民の皆さまから「自治会を存続していけるのか不安だ」「農地を守っていく担い手がいない、農業を続けられないと地域を守れない」という切実な声を数多く聞かせていただきました。こうした思いに触れ、あらためて市民の皆さまの思いを胸に刻みました。
また、新病院への期待は最も多く寄せられた声のひとつでした。高齢者の方々からは「一日でも早く安心して受診できる新病院を整備してほしい」、若い世代の方々からは「出産できる病院があると将来、夢や希望が持てる」など、新病院の整備は地域の未来に向けた強い希望となっていることを肌で感じました。
これらの市民の切実な思いをしっかりと受け止め、これからの4年間、将来への不安を解消していくために、一段ずつ階段を着実に上がっていかなければならないと、強い信念を持って取り組んでいくことを決意しました。
平成25年に市長に就任して以来、市民の皆さまとの「対話」を大切にして、常に現場主義を貫いてきました。市民の「声」を聴き、行政が出向き、ともに考え、ともに汗を流し、宍粟市が抱える課題に対し挑戦してきました。この基本的な姿勢を変えることなく、市政運営にまい進するとともに、合併から20年の歴史を礎に、これからの10年、20年先を見据え、市民一人ひとりが「住んでよかった」「住み続けたい」と思えるまちをめざします。市民の皆さまをはじめ、地域、団体、事業者、議会の皆さまと行政がともに考え、それぞれの立場で責任を果たしながら、参画と協働のもとでまちづくりを進めてまいります。
これからの4年間、全力で宍粟市の未来を切り拓いてまいりますので、皆さまの格別のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。