- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県多可町
- 広報紙名 : 広報たか 2025年9月号
■先輩の背中を追って立った全国の舞台
森安康太さん(社高校陸上部3年生)
加美中学校出身で社高校陸上部に所属。4×100mリレーのメンバーとして、令和7年度全国高等学校総合体育大会に出場。
◆普通科から勝ち取ったレギュラー
「近畿大会で電光掲示板を見たときはすごくうれしかったです。」
社高校陸上部に所属する森安康太さんは、高校3年生の夏、4×100m競技で目標だった全国への切符を勝ち取りました。
社高校には、体育科と普通科があり、メンバー4人の中で森安さんだけが普通科です。「体育科と授業のカリキュラムが違うから、練習量にも差があって、しんどい部分はありました。」
◆ずっと追い続けてきた先輩の存在
昨年のインターハイで全国優勝を果たした社高校陸上部出身の橋詰竜輝さん、山田那月さんの後輩である森安さんは、どんなときも先輩を目標に取り組んできました。
「全国大会の決勝進出を目指して、これまで練習を重ねてきました。ケガに苦しんだ時期もありましたが、いい先輩、仲間に支えられ、ここまでくることができました。」
努力で掴んだ全国の舞台。
猛暑日の中、予選を勝ち上がり、目標だった決勝へと進みました。
「初の全国で緊張もしましたがしっかり走りきれました。でも、ベストは出せなかった。
陸上人生はこれで終わりではないので、大学でも努力を重ねて結果を出していきたいです。」
決して環境や周囲のせいにせず、自分と向き合う森安さん。大切にしていることを聞くと、昨年の取材と同じ言葉が返ってきました。
「支えてくれるすべての人に感謝を忘れないことです。」
変わらない信念を持ち続ける強さがそこにありました。
◆先輩からメッセージ
▽橋詰竜輝さん
社高校陸上部出身
筑波大学陸上競技部所属
初の全国大会お疲れ様!
康太が入学して間もない頃を思い出すと、ここまで成長を遂げるとは思いませんでした。インターハイの舞台に今年も加美中生が躍動する姿を見て、活力をもらいました!これから先、競技人生は続くと思います。インターハイでの経験を糧に、更なる飛躍を期待しています!
僕は大学に入り環境のギャップになかなか慣れることができずにいましたが、最近ようやく生活に余裕が出てき、競技にもしっかり力を注ぐことができるようになりました。秋にはU20日本選手権などの主要大会があるので、そこで求められている結果を残せるように尽力します!これからも応援よろしくお願いします!
▽山田那月さん
社高校陸上部出身
同志社大学陸上競技部所属
後輩がインターハイに出て頑張っている姿を見て、僕ももっと活躍しないといけないなと思いました。インターハイが終わると目標を失いがちだと思いますが、自分なりに陸上に限らなくても良いので何か目標を持って過ごして欲しいです。インターハイお疲れ様。
僕は大学に入ってから、全日本インカレで準決勝に残りベストに近い記録は出せたのですが、決勝には行けずもっと自分のレベルを上げないといけないなと感じました。もう少しでU20日本選手権があるので、そこで勝てるように頑張っています。今までお世話になった人に良い結果を届けられるように頑張ります。
■キャプテンとして挑んだフットサル全国大会
德平琉良さん(作陽学園高校サッカー部3年生)
中町中学校出身で作陽学園高校サッカー部に所属。フットサルチームのキャプテンとして、JFA第12回全日本U-18フットサル選手権大会に出場。
▽しんどいときこそ、声を出してポジティブに
德平琉良さんは、兄の影響でサッカーを始め、小学2年生から中学3年生までクラブチームに所属。作陽学園高校は、中学時代の練習試合で、パス回しの良さを感じ、進学を決めました。
今年の夏、フットサル日本一を決めるJFA第12回全日本Uー18フットサル選手権大会に出場。德平さんはキャプテンとしてチームの中心に立って貢献しました。
「去年からフットサルを始めました。去年は試合に出場できなかったけど、今年は試合に出れるようになり、キャプテンも任されました。」
大会は1勝2敗で惜しくも予選敗退。苦しい状況でも德平さんは試合でゴールを決めたり、ポジティブな声かけでチームを励まし続けました。
「他チームとの実力の差を感じましたが、日々の練習を大切にし、チーム一丸となって全国に挑むことができました。予選敗退となってしまいましたが、自分にとってもチームにとっても大きな経験になりました。」
高校のフットサルとしての活動は一区切りですが、これからも德平さんは前に進み続けます。「卒業後もサッカーは続けていくつもりです。進路はまだ決まってないけど、作陽で学んだ、自分から行動することや、フットサルチーム立ち上げから全国までを通して、再度認識できたことがたくさんあるので、それを日々の生活に活かしていきたいです。」
すべての経験を糧に。経験に勝るものなし。
▽声を出してチームを引っ張る 頼りになるキャプテン
作陽学園高校 サッカー部 コーチ 西山暖人さん
粘り強い守備が持ち味のチームのなかで、德平は守備と攻撃のバランスのとれる選手です。キャプテンとして、声を出してチームを引っ張るという違いをみせてプレーをしてくれました。
また、僕がコーチと仕事を両立してやっているので、練習メニューをキャプテンの徳平にまかせることが多かった。その中でも自分で率先してチームのために動き、引っ張ることを意識してやってくれたので、すごく助かりました。
全国大会は1勝2敗という結果で、予選突破できませんでしたが、全国での1勝は全員で掴んだ勝利。今まで積み重ねてきたものが報われたのかなと思っています。
フットサルとしての活動は終わりましたが、フットサルで得た知識、経験を今後の高校サッカーに活かして欲しいです。冬にはAチームで全国高校サッカー選手権に出場してくれることを期待してます!がんばれ德平!