くらし [人権コラム]家庭の中の人権『カラフル』を上映

今年の地区別懇談会では、家庭の中の人権『カラフル』を見て懇談します。
「”人権”の問題は、”人間”の問題」です。私たち一人一人が生きていく日々の中に存在します。気付かずにいると、知らず知らずのうちに他者の人権を侵害してしまうこともあります。そして、人権に対する意識の基盤は、家庭の中で育まれていきます。
このビデオ『カラフル』では、両親と人生の巣立ちの時を迎えた子どもたちの会話を通じて、家庭の中にある人権課題を取り上げています。
ぜひ、各自治会で開催される地区別懇談会に参加していただき、「人権」に対する意識と知識を高めていただき、家庭内で話し合うきっかけとしてお役立てください。
以下は、『カラフル』の紹介です。
主人公、福沢聡は大手商社に勤めながら、妻の優子と、2人の子どもとともに暮らしている。一見順風満帆な生活を送っている聡の最近の気がかりは、就職後すぐに会社を辞めてしまい、再就職しようともせずに、フリーターを続けている息子・一馬のこと。また就活中の娘・愛美も社会や人間に対する考え方がまだ未熟で、端から見ていると危なっかしい。
ある日の休日、いつまでアルバイトを続けるのか問う聡に、一馬は今のバーの仕事が向いており、将来的にはバーテンダーを目指すと答えた。それを聞いた聡は、たかが水商売のアルバイト、もっと真剣に考えろと激高するが、珍しく一馬は声を荒げて自分の決意が本気である事を伝える。「俺、いい会社に入って、いい給料をもらっても、幸せだって思えなかった。そういう人間もいるんだよ。」そういう人間もいる…その言葉は、聡の元部下の蓬田麻衣子が発した言葉と同じだった。先日、麻衣子の女性向け新規プロジェクトのリーダー就任祝いの席で、聡は麻衣子から自身が性同一性障害であることから、このプロジェクトを降りるべきではないかと相談されていた。性同一性障害について知識もない聡は、適切なアドバイスを麻衣子にする事ができなかった。それ以来、心の落ち着かない日々を送る聡。そんな聡に、妻の優子が語りかける「いろんな人がいたほうがカラフルでいいじゃない」会社も社会も多様な人間で成り立つ事を知った二人は改めて、息子ときちんと向き合う事を決意するのだった。

問合せ:教育総務課
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