くらし 令和7年6月 定例村議会(1)

■一般質問
6月定例村議会では、2名の議員による一般質問が行われましたので、その概要についてお知らせします。

◇岩本議員
問:村営住宅の施策について
村営住宅は各地区に建設されており、一時期は空き家が少なく心配していましたが最近はむしろ、空き家が増えてきていると聞いています。住宅を必要とする村民の皆様に住まいを提供するというのは行政の大切な施策だと思います。
村の総合戦略などには、空き家の利活用のことも書かれていますが、これは基本的に民間の空き家のことだと思います。リノベーションして使ってもらおうということだと理解しています。民間の空き家を改築して村営住宅のように提供するというのは非常に良い取組だと思います。
ところで、原口団地に新しい住宅が建設され、またもう一戸、現在建設中であります。この住宅に関しては多額の予算支出であったため、思わぬことに村民の注目を集めました。この住宅に関しては何度か村民からの質問があり、多分、理事者側にも質問があったと思います。急傾斜地で、災害の危険があるために、非常に頑丈な構造が必要で思いのほか予算が必要になったというように私もお答えをしています。
しかしその質問の一部には、なぜ危険な場所に堅牢な住宅を建てようとしたんだ、安全な場所を選んで建てたほうが安上がりで、よかったんじゃないか。という御意見もあり、私もなるほどと思いました。
村内には、大平瀬団地の村営住宅のように、そろそろ除去や建て替えが必要と思われる住宅もあります。ここも、多分道路側は、若干レッドゾーンにかかっているのではないかなと心配をしています。
今回の原口団地のように、危険だけど同じ場所に建てかえるとなると、膨大な予算が必要になります。
どんぶり勘定かも分かりませんが、新しい原口団地と同様の条件で建てかえるとなると、10戸で5億円、20戸で10億円かかるという勘定になります。
もちろん良い住宅を提供することは当然のこととして、今度は一体どれくらいの戸数が必要になってくるのか。除去、建設のサイクルはどれぐらいを考えてるのか。それにかかる予算などの中長期的な計画は現在あるのでしょうか。あるいは、今後、村営住宅に関する計画策定を予定されているのでしょうか。
この点について御答弁をお願いいたします。

答:村長
先ず村営住宅の現況については、公営住宅が原口、大平瀬、西原、西原木造、白滝、桜の平の6団地37戸、特定公共賃貸住宅が桜の平、西原の2団地14戸、村営単独住宅が小谷、原口、河合上切で12戸、移住定住促進住宅が西原、河合、白川の3戸、若者定住促進住宅が河合渡瀬で4戸の合計70戸を管理し、現在原口で村営単独住宅1戸を建設中です。
入居状況については、公営住宅の原口団地で4戸、大平瀬団地で5戸が空き家となっておりますが、この9戸については、老朽化が激しいことから募集は行っておりません。それ以外については、公営住宅で3戸、特定公共賃貸住宅で1戸、単独住宅で6戸、移住定住住宅で1戸の計11戸が空き家となっています。
50年を過ぎた住宅については、公営住宅原口団地、大平瀬団地、村営単独住宅原口住宅があり、今後除去も視野に進めていかなければならないと思っています。
レッドゾーンの指定についてですが、公営住宅原口団地、大平瀬団地の山側5戸の一部、桜の平団地の一部がレッドゾーン内に入っている状態です。公営住宅原口団地においては、現在残っている5戸が全域レッドゾーン内に入っており、建て替えは見込んでいませんが、隣の村営単独住宅原口住宅は、危険区域には指定されていません。
また、公営住宅大平瀬団地は、山側5戸の一部が危険区域であることから、配置を考慮した建て替えは可能と判断しています。
住宅建設の長・中期的計画については、上北山村公営住宅等長寿命化計画を基に、需要と供給のバランスを考えながら進めていかなければならないと考えておりますが、まずは来年度以降、公営住宅原口団地の除却事業を進め、公令和7年6月定例村議会一般質問営住宅大平瀬団地については、入居者の意向も踏まえ、桜の平団地は建設可能な場所もあるため、空き家への移転や新築を考慮しながら進めて行きたいと考えています。
既存住宅の長寿命化に関する基本方針においても、上北山村公営住宅等長寿命化計画に基づき、点検及び計画修繕を計画的に実施し、ライフサイクルコストの縮減を図って参ります。また改善事業として実施して参りましたトイレの水洗化については、公営住宅原口団地・公営住宅大平瀬団地を除く全てにおいて、今年度終了する予定となっています。

◇岩本議員
計画段階で安全な所へ建てたらどうかという意見が庁内でも出たと思いますが、結果的には随分高額な住宅になったということを村民が懸念されています。
住宅というのは決して我々も反対してるわけではありません。戦後の特に社会保障の中の大きな位置づけとして、公営住宅を建てていこうということは、国全体の方向性でありますので、そのことについては我々も疑念を持っているわけではないです。
人口は今のところ減っていくという状況にあります。例えば人口の何%ぐらいについて、公営住宅を確保しておこうというような長期計画というのはお持ちでしょうか。

答:村長
原口住宅の建設に至っての話は、新たな場所に建設する場合は、レッドゾーンについて十分吟味をして、危険であるか、もしくは大丈夫かという判断をいたします。
しかし、もともと建っていたところでの建設は、こちらも高額になることは分かっていましたので、住まいされてる方に、御相談申し上げました。よければ、ここは除却して、新たなとこに住まいしてくれないかということをお願いしました。けれども、もう50年もそこに住んで、ここに根を生やした以上、ここで住みたいとのことでした。私はやはり村民の暮らし、もともと家というようなものは、ただそこで寝起きをして生活するものではなしに、いろんな環境を含めて、その場所に住むということでありまして、ここは危ない、お金もかかるから、申し訳ないが向こうへ行って住んでくれないかというような乱暴なことはできません。これは私の信念であります。ですからそのような経緯に至りました。
本村のような人数の少ないところで、住宅に対して何%という数字を持ち出すよりも、その都度、状況を見極めながら、空き家の埋まっていない状況を鑑みて建てていくという、例えば、今、西原では20代~30代の若者も居て、住宅を建てて欲しいという要望があります。そこで、分かりましたということで、すぐ建てられるというようなものではないですが、上北山は敷地の少ないところですので、1か所造成してでも建てようという計画を立てました。本村は本当にレッドゾーンがすごく網がかっており、その部分も半分がかかっており、担当課との話では、もう少し検討しようとなっております。
ですが、皆さん御存じのように空き地がないというのは事実でありますので、今後、老朽化した空き家を除却して、そこにもう一度建てていくというようなことも含めて検討してまいりたいと思います。