くらし 超高(幸(こう))齢(れい)社会を超元気に!(1)

65歳以上の人口が総人口に占める割合(高齢化率)が7%以上になることを「高齢化社会」と呼び、14%以上を「高齢社会」、21%を超えると、「超高齢社会」と呼ばれます。
市の高齢化率は、令和7年8月末現在44.3%で、超高齢社会の倍以上となっています。
9月15日は、敬老の日。市では11,291人の65歳以上の人が暮らしています(令和7年8月末時点)。今月号では、「超高齢社会」を超元気にいきいきと過ごされる高梁市の高(幸)齢者の皆さんをご紹介します。
(※)「幸」せに「齢」を重ねるという希望を込めて、「高(幸(こう))齢(れい)」と表記しています。

■集まって元気!
「今度は私の番じゃな」明るく元気な声が聞こえてきます。参加者は全員65歳以上。川上町地頭の川上いきいき交流館では月に2回、レクリエーションや健康教育等の交流活動を行う「生きがいデイサービス」が行われています。この日は川上町仁賀地区の参加者の皆さんが、音楽に合わせて体操をしたり、ボール回しや文字遊びをして楽しんでいました。
「私は、毎月ここに来るのが楽しみなんよ。たくさん友達と会えるからなぁ」
「家にいると一人だけど、ここに来ればみんなと楽しく過ごせる。毎回楽しみで仕方ない」と、皆さん。
「生きがいデイサービス」では介護保険法による要介護認定と要支援認定に該当しない人を対象に、健康づくりや介護予防はもちろん、こうした地域の中での仲間づくりや交流を目的に、市内各地域で同様に取り組んでいます。
一人暮らし世帯や日中を自宅で一人過ごされている高齢者にとって外出のきっかけにもなり、社会的孤立や閉じこもりの防止にもつながっています。

◇鈴本(すずもと)和恵(かずえ)さん
一人ではゲームや話ができないので、生きがいデイサービスは友だちと触れ合える貴重な場です。ここに来る人の年齢は幅広いですが、みんな仲良しで、前向きな気持ちになれるんですよ。
これからも今の健康を保って、「元気に」「仲良く」「楽しく」を目標に過ごしていきたいです。

■市の現状
市全体の高齢化率は44.3%で、岡山県内でも上位となっています。
地域別では、一番高い地域の備中地域で60.2%、次いで川上地域の55.9%となっています。

◇地域別人口と高齢化率(令和7年8月末時点)

◇本市における年齢人口割合

令和6年3月に策定した「高梁市高齢者保健福祉計画・第9期介護保険計画」のデータによると、介護保険の第1号被保険者(65歳以上の人)のうち、要支援や要介護の認定を受けた人の割合を指す「要介護認定率」は、市全体で23.7%(令和5年9月30日現在)です。日常生活圏域ごとに令和2年と令和5年のデータを比較すると、どの地域も高齢化率の増加率に比べ、認定率は増加幅が小さくなる傾向となっています。
これは、健康づくりや介護予防に向けたさまざまな取り組みが市全体に浸透し、効果を発揮しているとも考えられます。

問合せ:高齢者支援課
【電話】21-2533