くらし 協力隊がゆく

■高梁での出会いを胸に、新たな挑戦へ
皆さん、こんにちは。介護DXをテーマに活動していた宮崎(みやざき)知也(かずや)です。地域おこし協力隊として高梁市で活動を始めてから、早いもので3年の月日が経ち、8月をもって任期満了を迎えることとなりました。着任当初、慣れない土地での生活に不安もありましたが、雄大な自然と、温かく迎え入れてくださった地域の皆さんの人柄に支えられ、充実した毎日を送ることができました。
私は主に、市内の介護や福祉の現場が抱える課題に対し、ICT(情報通信技術)を活用して解決策を探るというテーマで活動してまいりました。特に印象に残っているのは、ある介護事業所でセキュリティ事故が発生した際に、その対応をご支援したことです。緊急の事態に、これまでの知識を活かして解決に向けて動いたところ、職員の方から「宮㟢君がいてくれて本当に助かった」と心からの感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、ICTの専門知識が、現場の皆さんの安心を直接支える力になるのだと強く実感しました。
この3年間で育まれた高梁への愛着と、活動を通じて得た確信を胸に、私は協力隊の任期終了後も、この高梁市に定住し、起業する決意をしました。これからは「介護・福祉DX」を専門とする事業者として、これまで培ってきた経験と知識を活かし、高梁市、そして岡山県全域の介護・福祉分野の発展に貢献していきたいと考えています。
地域おこし協力隊としての活動は一区切りとなりますが、これは私にとって新たなスタートです。これからも高梁市民の一員として、皆さんと一緒にこのまちの「持続可能でワクワクする未来」を創っていきたいと心から願っています。
3年間、本当にありがとうございました。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。まちで見かけた際には、ぜひ気軽にお声がけください。

9月1日時点 隊員数9名