- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県岩国市
- 広報紙名 : 広報いわくに 令和7年9月1日号
■「新しい認知症観」~いま、私たちにできること~
令和6年1月1日に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。この法律では、「全ての認知症の人が基本的人権を享有する個人として、自らの意思によって日常生活及び社会生活を営むことができるようにすること」が基本理念として掲げられています。
この中で新しい認知症観として「認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方が示されました。
これからは認知症の人を「支える対象」としてだけではなく、一人の尊厳ある個人として捉え、その個性と能力を十分に発揮し、経験や工夫を生かしながら、共に支え合って生きることができる社会をつくることが重要です。
認知症は若くしてなる場合もあり、一人一人が自分のこととして考える時代となっています。
そのために、認知症になると何もできなくなるといったこれまでの考え方を新しい認知症観に変えていくことがすべての取り組みの出発点です。
地域で暮らす全ての人と新しい認知症観をともに育んでいきましょう。
問合せ:高齢者支援課
【電話】29-2566