くらし [特集]持続可能な社会をめざして!〜みんなで考えよう、ごみ問題〜
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- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年10月号
私たちが生活するうえで必ず発生する「ごみ」。資源の大量消費は終わり、現代は循環型社会の大波に乗っています。
土庄町でも、ごみ問題について小豆島町と小豆地区広域行政事務組合と協議を重ねています。
また、今年度は県内で琴平町がプラスチック資源化の取り組みを導入しました。琴平町では可能で、土庄町では不可能ということはないと思います。
現状を再確認し、今できることを住民一丸となって考えていきましょう。
■町のごみの現状とごみ分別について
令和6年度の町の家庭ごみ総量を町民ひとり1日あたりに換算すると1,018gで、昨年の1,069gから減少しました。
全国平均は85.1g(令和5年度)、香川県平均は825g(令和5年度)です。
一方、近年で最も多かった令和元年と比べ、ひとり1日あたりで240gもごみの減量が達成できています。
これからも引き続き、この高い環境意識を保ちながら、プラスチックごみの資源化に向けて臆することなく、「離島でもできる」ということを県内外へ発信していきましょう。

■プラスチックごみの資源化(先進地紹介)
琴平町では県と連携して製品プラスチックの資源化に取り組んでいます。
◇令和6年度まで
資源ごみの日に町指定ごみ袋にプラマークのついた容器包装プラスチックを入れて出せば回収されます。
※容器包装プラスチックとは、
商品を包んだりするプラスチック製の容器や包装物で、中身を取り出した後や使用後に不要になるものを指します。
◇令和7年4月から
プラマークのない製品プラスチック(100%プラスチック素材の物)も、町指定ごみ袋に入れて回収が可能になります。
近隣では岡山市もプラスチック資源化に取り組んでいます。
町としては、どの自治体の方式を参考にするのが最適かを検討中です。住民の皆さまもどのような分別方法が望ましいか一緒に考えていきましょう。
※(町民一人当たりの1日のごみの排出量の算出方法)家庭から出るごみ(可燃+不燃+粗大+直搬)÷町内人口(令和7年4月1日付け)
■10月実施のフードドライブ事業にご協力ください。
令和6年度に実施した食品ロス実態調査では町内各地から無作為に約600kgを収集し、食品廃棄物とそれ以外に分別した結果、食品廃棄物が約275kg(45.9%)あり、そのうち直接廃棄や食べ残しに該当する食品ロスが36.6%を占めました。
※この36.6%は、高松市の約3.7倍(令和2年度調査)に相当し、非常に高い割合です。
特に賞味期限内でありながら未開封のまま廃棄される割合が、9.5%と高く、これは町民1人が1日あたりに排出するごみに換算するとおにぎり1個分(100g)に相当します。
この現状を解決するために、町では10月1日〜10月31日までの期間、昨年度と同様にフードドライブ事業を行います。
ご家庭に「お中元などで頂いたけど嗜好に合わなくて食べられないもの」や「台風などで買いだめしてしまい食べきれないもの」などがありましたら、ぜひこの機会にご提供ください。(生鮮・冷凍食品は除きます。)提供品の受け取り場所は住民環境課または各地区公民館です。
ご提供いただいた物品は、それを必要とする方・ご家庭へ配布する「小豆島フードパントリー事業」に活用します。
なお、食品ロス実態調査やフードドライブ事業の詳細は町ホームページまたは町住民環境課(【電話】62-7010)までお問い合わせください。
◇10月は食品ロス削減月間です
日本の大切な文化である「もったいない」のこころを大切に、皆さまがそれぞれできることから食品ロス削減に取り組んでみませんか?
「買いすぎない」、「作りすぎない」、「食べ残さない」の3つのポイントを意識し、実践することで家庭での食品ロスを削減することができます!
■産業廃棄物は適正に処理しましょう。
最近、事務所から「〇〇はどうやって処分したらいいですか。」という問い合わせが増えています。
事業活動で生じ、法律および政令で定める20種類に該当する廃棄物は産業廃棄物に該当します。これらは、収集運搬・処分が可能な廃棄物処理業者に依頼して、適正に処理する必要があります。
産業廃棄物は、収集運搬・処分の書面による契約(契約書は5年間の保管が必要)を結ぶ必要があり、電話だけでの依頼はできません。また、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を5年間保管する義務もあります。
廃棄物処理法に基づく主な罰則には両罰規定が適用され、知らなかったでは済まされせん。排出事業者責任の考えにより、廃棄物の処理委託先が不適正処理を行った場合、排出事業者も責任を問われ、環境汚染などの除去に必要な措置を命じられることがあります。企業としてリスクを見直し、適切な処理をお願いします。
なお、小豆郡内の産業廃棄物収集運搬・処分業者の一覧は、県のホームページにて公開しています。
■食品ロスにしない備蓄のすすめ~ふだん使いで簡単備蓄のコツ~
台風、集中豪雨、地震や感染症など様々な災害があります。
いざというときに賞味期限が切れていることも…、災害時に備える簡単な備蓄方法は…
・まずは、普段食べている食材を多めに買って、備える
・普段の食事で食べる
・食べたら買い足して、補充する
缶入りパンや調理不要なレトルトかゆ・雑炊など備蓄食料は、キャンプや山登りなど普段のアウトドアで使えます。
食品ロスにしない!ふだん使いで簡単備蓄をお試しください。

出典…消費者庁
問合せ:住民環境課
【電話】0879-62-7010
