- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県新居浜市
- 広報紙名 : 市政だより「にいはま」 令和7年(2025年)8月号
市医師会提供
■新型コロナウイルス感染症と発熱外来について
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まり5年がたちました。2023年5月8日より、インフルエンザと同様の5類感染症と位置づけられましたが、人口動態統計での年間死亡者数は2千数百人のインフルエンザに比べ、新型コロナウイルス感染症はその15倍の3万数千人となっており、その重要性は今も変わりません。当初「38.5℃以上の発熱が3日以上続けば発熱外来を受診するように」との厚生労働省からの発表があり、高熱が出る疾患との印象を持っている人も多いと思いますが、微熱や無熱の患者さんが3割程度います。風邪症状があれば熱の有無にかかわらず発熱外来を受診するようお勧めします。
新型コロナウイルス感染症の罹患(りかん)後症状(いわゆる後遺症)も問題となっていますが、保険適用の抗ウイルス薬が開発され重症化予防効果とともに罹り患かん後症状発症予防効果も証明されています。とりわけ高齢者や基礎疾患を持つ重症化リスクのある患者さんには積極的な服用をお勧めします。
新型コロナウイルス感染症の流行は夏と冬の年2回のピークがあります。新聞で発表される保健所別の1定点医療機関の感染者数の3~5倍の患者さんが来院しています。年1回のワクチン接種や感染予防に心がけて下さい。