くらし 地元愛・鬼北の絆

三島地区小越地域にある『しだれ桜』は、樹齢約70年で、県内でも有数の枝が折れていない大きなしだれ桜として小越地域を見守っています。
そのしだれ桜を管理している小越時夫さんは、旅行先も花のある場所を中心に選ぶほど昔から花が好きで、現在では国道から見える場所だけでも10種類もの桜を管理しています。「春に咲く桜と秋頃に咲く桜があり、花の色や大きさが違うため、秋頃に咲く桜は皆さんが知っている桜とは一味違った美しい花を咲かせる。」と話します。
夏と冬にはひまわりも育てているそうで、今年で20年目になります。見頃の時期は10月末から12月頃で、11月に地区で開催される農民祭というお祭りに合わせて咲くように調整しているそうです。
約15年前にテレビ取材を受けたことがあり、放送をきっかけに、「桜やひまわりの見頃時期を確認するお問い合わせや、直接見に来ていただく方など、人とのつながりが増えた。」と話す小越さんは、時には『雪とひまわりのコラボレーションを撮りたい。』と言われるカメラマンの要望にも応え、ベストショットを提供しました。自身の〝好きなこと〞が来てくれる方を笑顔にし、ちょっとした喜びになっていればうれしいと話します。毎朝起きて、自宅から桜の枝が折れていないかを確認するのが日課となっており、近年続く自然災害があった際には特に注意をしているそうです。
桜は咲き始めの方が色が濃く好きだと話す小越さんは、体力が続く限り桜やひまわりの管理を続け、小越地域に多くの花と来てくれた方に小さな幸せを届けていきたいと話していました。