くらし 田川市ワンヘルス推進宣言を表明

田川市は「福岡県ワンヘルス推進基本条例」の理念に則り、人と知ればもっと好きになる、わたしたちのまち動物の健康と環境の健全性を守り、次世代に継承していくため、令和7年6月1日に「田川市ワンヘルス推進宣言」を表明しました。

◆ワンヘルスとは
ワンヘルス(One Health=ひとつの健康)とは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉え、一体的に守っていくという考え方です。私達が健康に暮らしていくためには、地球に暮らす動物、そして地球自身も健康であることが必要です。
・宣言書の詳しい内容は市ホームページをご覧ください。

■私たちにできる「ワンヘルス」を進めるための6つの基本方針
◇1 人獣共通感染症対策
病原体の排除や侵入経路の遮断、免疫力の向上のため、日ごろから手洗い・咳(せき)エチケットなどの基本的な感染防止対策や感染予防のための口腔(こうくう)ケアを行いましょう。
また、ペットと触れあった後は手を洗う、草やぶなどに入るときは長袖・長ズボンを着用するなど、動物やダニなどからの感染に注意しましょう。
※「人獣共通感染症」は、人と動物双方に感染する共通感染症です。人の感染症の約60%を占めると言われており、新型コロナウイルスなど国内外で大きな社会問題となった病気がたくさんあります。

◇2 薬剤耐性菌対策
抗生物質の効かない薬剤耐性菌の発生を減らすため、処方された抗生物質は、途中で服用をやめず、用法用量を守り、最後まで飲み切りましょう。
また、薬剤耐性菌による感染症の一部は、動物から人、人から動物に感染することも確認されています。愛玩動物(ペット)が病気にならないように、日ごろからペットの健康にも気を配りましょう。
※「薬剤耐性菌」とは、抗微生物剤に対し抵抗性を獲得した細菌のことです。この薬剤耐性菌による感染症が発生した場合、これまで使用していた抗微生物剤が効かなくなるなど、治療が困難となります。

◇3 環境保護
地球温暖化対策として、二酸化炭素の排出を抑えるため、外出するときは自家用車ではなく、バスや電車などの公共交通機関を利用したり、自転車、徒歩で通勤通学をしたりするよう、心がけましょう。
また、環境に配慮した商品を率先して購入したり、地域の自然を守るための地域活動に参加したりしましょう。

◇4 人と動物の共生社会づくり
飼っている動物には、予防接種や健康診断を受けさせて衛生管理に気を配り、寿命を迎えるまで適切に飼養しましょう。
また、野生動物と適切な関係を保つため、餌を与えたり、人家に餌となるものを放置したりしないようにしましょう。

◇5 健康づくり
ハイキングや地域で開催されている自然観察会などへの参加を通じて自然とふれあうとともに、身近な自然への理解を深めましょう。ドッグランなどが整備された公園へ出かけることもおすすめです。

◇6 環境と人と動物のより良い関係づくり
福岡県では、おいしい農産物・水産物がたくさん生産されており、四季折々の旬の食材を楽しむことができます。特に、旬の食材は、栄養価が高く、安価で、その時期に身体に表れやすい不調を整える働きがあると言われています。
福岡県で生産されたものを県内で消費する「地産地消」を推進することは、農産物を輸送する距離が短くなり、エネルギーとCO2排出量の削減につながり、環境への負荷を軽減することもできます。
ぜひ、県産のおいしい農林水産物を積極的に買って、食べて応援しましょう。

問合せ:保健福祉課 保健センター
【電話】44-8270