くらし 梅雨の時期の災害に備えましょう(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県芦屋町
- 広報紙名 : 広報あしや 令和7年6月号
■知っていますか?
自然災害というと地震や台風を想像する人が多いと思います。しかし、毎年大きな被害をもたらすのは梅雨前線による水害が多いです。特に梅雨末期は、線状降水帯も発生しやすく注意が必要です。
◇線状降水帯の代表的な発生メカニズム
(1)低層の中心に大量の暖かく湿った空気の流入が持続
(2)局地的な前線や地形などの影響で空気が持ち上がり雲が発生
(3)大気の状態が不安定で湿潤な中で積乱雲が発達
(4)上空の風の影響で積乱雲や積乱雲群が線状に並ぶ
※詳しくは本紙をご確認ください。
■線状降水帯
前線の南側では同じところで次々と積乱雲が発生し、線状となることがあり、強度や範囲などから、線状降水帯と呼ばれることがあります。
線状降水帯が発生すると、狭い範囲で集中豪雨となり、土砂災害や洪水が発生し、大きな災害に発展することがあります。
令和6年から県単位での線状降水帯発生の予測が発表されています。線状降水帯は、海上での湿った空気の状況や地形の影響、上空の風速や気温などの情報により解析されますが、発生メカニズムに未解明な点も多く、予測が難しい現象です。
線状降水帯発生の的中率は低いと感じる人もいますが、発生すると大きな災害に至るおそれがあります。
気象台では、線状降水帯が発生して、災害が起きる可能性が急激に高まっている場合、「顕著な大雨に関する情報」を発表します。この場合は、既に災害が発生している可能性があります。ただちに安全な所へ避難をしましょう。
また、「大雨に関する情報」で線状降水帯に関する記述があるときは、避難準備を行い、気象情報や避難情報に注意しましょう。
■災害に備える
(1)災害発生時の危険な場所を知る
芦屋町総合防災マップで、災害のおそれがある危険な場所を確認しましょう。災害によっては自宅の2階に避難し、安全を確保することもあります。
※芦屋町総合防災マップは、芦屋町ホームページで公開しています。また、芦屋町役場2階、総務課窓口で無料配布しています。
(2)備蓄品などの準備・点検
災害に備え、非常時用備蓄品や非常時持ち出し品の準備・点検をしましょう。
備蓄食糧の賞味期限の確認や懐中電灯の電池の交換を行いましょう。
(3)避難所の場所を確認
災害時に避難する指定避難所は、中央公民館と総合体育館です。災害規模や避難者数に合わせて他の指定緊急避難場所(学校や公民館など)を開設することがあります。
(4)気象情報・災害情報の入手
災害から避難するには、いち早く正しい情報を入手することが大切です。次のものから情報を入手することができます。
・インターネットやテレビ(dボタンなど)
・スマートフォンの防災速報アプリ
※ダウンロードや登録などが必要です。
・ふくおか防災ナビ・まもるくん
※ダウンロード(無料)が必要です。
(5)避難情報の入手
町では、気象情報や災害情報に応じて、避難情報や避難所開設情報を発表します。これらの情報は、戸別受信機やふくおか防災ナビ・まもるくんなどにより皆さんに伝達されます。
危険な場所にいる人は、避難情報に応じた行動を取りましょう。
■設置していますか?
芦屋町では、戸別受信機を各戸に無償配布(貸与)しています。
戸別受信機からは、「Jアラート」からの緊急情報、災害時の避難情報、災害後のライフライン(食料や飲料水の配布など)に関する情報、住んでいる自治区からのコミュニティ情報などを、皆さんに速やかに正確に伝えるため、音声や文字で配信しています。
災害時に命に係わる大切な情報も配信しますので、確実に設置してください。設置方法がわからない人や貸与を希望する人は、庶務係まで問い合わせてください。
■大切な避難行動
家から出かけるときには鍵をかけます。これは泥棒から大切なものを守るための行動です。
土砂災害や洪水が発生した場合、家財だけでなく命を失うことがあります。家に鍵をかける行為と同じで、避難行動は大切な命を守る行動です。
「避難行動が無駄だった」は、何回あってもいいのです。しかし、「避難行動をしておけばよかった」は一回でも大変なことになります。
「避難行動」とは、災害という「難を避ける行動」です。災害に対して自宅が安全なら避難所に行く必要はありません。しかし、自宅が安全でないなら迷わず避難所などに避難することが大切です。
問合せ:庶務係
【電話】223-3572