くらし 差別をなくすために 第481 号

■住みやすい地域にするために
私たちが暮らす社会には、身体が不自由だったり、知的な障がいがあったり、精神的にも不安定であったりと、生活していくうえで何らかの障がいのある人々がいます。それは生まれつきであったり、事故や病気によるものだったりと、原因は人それぞれです。
世の中には、社会の役に立っているか、社会のペース(一定の速さ)に合わせられるかという尺度で人を見る風潮があり、そのために、障がいのある人が社会参加を阻害されたり、偏見の目で見られたりすることがあります。
「障がい」とは、人が社会生活を営むうえで出会う「困ったこと」であり、人々が互いに配慮することで解決できるものも多くあります。今日では、バリアフリーという言葉もなじみ深くなりました。バリアフリーとは、「障がい」というものが障がい者自身にあるのではなく、私たちが暮らしている社会の中にあるもので、生活の妨げとなっているもの(バリア)をなくして生活しやすい環境を作っていこうとすることです。例を挙げると、段差の解消や障がいの有無にかかわらず便利に使える製品の普及などがあります。
また、人々の心の中にも、手助けをしたいと思ってもなかなか声をかけられない、自分には関係ない、関心がないという「心のバリア」があり、障がいのある人との交流を妨げています。
最近は、バリアフリー化の普及に伴い、初めからバリアを作らないという取り組みも行われています。これは、障がいのある人にとって住みよいまちは、全ての人にとっても住みよいまちであるという考え(ユニバーサルデザイン)があってのことです。
全ての人にとって、住みやすい地域にするために、一人一人がバリアを取り除いて行きましょう。
芦屋町人権・同和教育研究協議会

問合せ:社会教育係
【電話】223-3546