- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県長崎市
- 広報紙名 : 広報ながさき 令和7年11月号 No.898
■長崎とセントポールをつなぐ姉妹都市委員会
長崎市とセントポール市の2都市の間で積極的な交流を通じて、友好的な関係を築くために発足した「長崎・セントポール姉妹都市委員会」と「セントポール・長崎姉妹都市委員会」。発足以来、こどもたちのホームステイや文化交流などを通じて絆を深めてきました。
そこで今回は、姉妹都市委員会の3人の会長(セントポール市の会長は2人)へ姉妹都市との交流への思いを聞きました。
Q.姉妹都市委員会に参加したきっかけは?
宮西:在籍している長崎交響楽団がセントポール市でコンサートを開こうとした際、楽器の調達など色んな手助けをしてもらい、恩返しをしたいと思ったことがきっかけです。
ジョアン:学校の先生をしていた頃に日本を訪れたことがあり、日本が好きになりました。二度と原爆のような悲劇が繰り返されないようにするには交流が大切だと考え、参加しました。
ジェシカ:セントポール市のダンスグループのメンバーと長崎を訪問し、長崎の高校生とダンスで交流をしたことがきっかけで姉妹都市委員会で活動を始めました。
Q.セントポール市への思いは?
宮西:私はこれまで約30年間、セントポール市のみなさんと交流してきました。直接会える機会はそう多くありませんが、セントポール市を訪問したときにはいつも温かく出迎えてくれ、ホッと心が落ち着きます。そんな家族のような存在です。
Q.長崎市への思いは?
ジョアン・ジェシカ:セントポール市では毎年、日本のお盆に合わせて、平和を願う灯籠のライトアップや日本の文化と食を体験するイベントを開催しています。直接会えないときも、長崎のことを思いながら活動しています。
Q.今までの交流で思い出に残っていることは?
宮西:20年前に姉妹都市提携50周年を記念して、山王神社のクスノキの種をそれぞれの都市で育て始めました。それがきっかけで、被爆クスノキをイメージした曲がアメリカで作られ、今年はその曲が長崎で演奏されました。クスノキの種が20年の時を経て、音楽として長崎に戻り、交流の花を開かせてくれたことを実感しました。
ジョアン:今年の夏に、2都市共同でキッズゲルニカを制作したことが印象的です。作品には、お互いの平和への思いがたくさん詰まっています。キッズゲルニカは、12月2日(火)~25日(木)に、長崎市役所1階に展示します。ぜひ見に来てください!
Q.これからどんな交流をしていきたい?
ジョアン・ジェシカ・宮西:これからもずっと、この温かい交流を続けていきたいと思っています。そして、姉妹都市との交流の魅力を多くのかたに知ってもらい、国を越えたこのつながりを次の世代へつないでいきたいです。10年後、20年後も、この交流が平和な世界の架け橋になっていることが私たちの希望です。
●姉妹都市委員会のメンバー募集中!
活動内容や申し込み方法など詳しくは、国際課(【電話】829-1113)へお問い合わせを!
長崎が大切にしてきた海外とのつながりは、姉妹都市や市民友好都市との交流を通じて、今も長崎のまちに息づいています。
そこから生まれる出会いや交流の絆を大切に、さらなる友好関係を築いていきます。
