くらし 《特集》諫早市 施政方針(2)

■計画実現に向けた基本姿勢
◇DXの推進
書かないワンストップ窓口、コンビニ交付サービスの導入など、市民サービスの向上に努めてきました。
今後も、市の実情や国・他自治体の動向、デジタル技術の進展等を踏まえ、市民の利便性の向上、業務の効率化を図ります。

■輝くひとづくり
◇子育て支援の充実
アエルウエスト1階に研修・交流スペースや遊び場を整備し、「すくすく広場」を拠点とする子育て支援の充実を図ります。

◇小長井地域の学校改革
令和10年4月の小長井小学校、小長井中学校が統合した本市で初めてとなる「義務教育学校」の開校に向け、実施設計を進めます。

◇子どもの読書活動の推進
「子ども読書諫早プラン」に基づき、家庭や地域、学校、図書館での子どもの読書活動の推進に努めます。

◇(仮称)市民交流センター
公募型プロポーザルにより、基本設計事業者を決定したことから、基本設計をとりまとめ、早期工事着工を目指します。

■活力あるしごとづくり
◇農業の振興
農業用機械の導入による省力化や生産コストの低減、生産効率の向上への支援のほか、農地基盤整備事業については、県と連携を図り、整備促進に努めます。

◇水産業の振興
水産資源の維持・回復を図る、種苗放流や藻場、浅場等の保全活動を支援し、橘湾、大村湾、諫早湾のそれぞれの海域特性を活かした漁業を推進します。新たに、陸上養殖施設の整備に対する支援により「つくり育てる漁業」の推進を図ります。

◇林業の振興
基金を活用し、広葉樹林や針葉樹林の整備を進めるとともに、森林環境譲与税により、未整備私有林の間伐を実施します。
林業担い手の育成確保に向けた支援を図ります。

◇産業団地の整備と企業誘致の推進
「仮称)諫早平山産業団地」は、本体の造成工事、周辺市道の整備に着手します。
今後も積極的な企業誘致、新たな雇用の創出を図ります。

◇スポーツツーリズムによる交流人口の拡大
県内初となる日本陸上競技連盟公認のフルマラソン大会を令和9年1月開催を目標に取り組みます。また、「(仮称)いさはやスポーツコミッション」を設立し、大会・合宿の誘致や、市民の健康増進への取組など、地域活性化を図ります。

■魅力あるまちづくり
◇本明川ダム建設事業の推進
工事用道路および付替道路は、令和6年末までに全線が開通し、本年2月にはダム本体工事の着工式が執り行われました。本明川ダムの早期完成に向け、引き続き国に対して要望を行い、ダム周辺地域の振興対策についても、国や県と連携しながら取り組みます。

◇防災・減災対策の推進
事前防災の観点から、「市営急傾斜地崩壊対策事業」、「内水対策施設整備事業」を計画的に推進します。

◇健康づくりと保健・医療の充実
がんに罹患された方の治療と社会参加の両方を支援するため、がん治療による外見の変化を補整するための費用を助成します。また、定期接種の対象となった帯状疱疹ワクチンなどの予防接種に取り組み、感染症の発症や重症化、感染症の蔓延を阻止します。

◇土地利用政策の検討
昨年の5月「諫早市の新しい都市計画」に関する基本方針を定め、都市計画に係る基礎調査を実施しています。今後は、本調査結果を踏まえ、国、県、関係市町との協議、調整を進めます。

◇生活基盤の整備促進
高規格道路「島原道路」(小野町~長野町)について、本年4月1日に「計画段階評価」を進めるための調査に着手するとの発表がありました。新規事業化に向け、県や島原半島3市と連携し全力で取り組みます。
また、「有明海沿岸道路」(鹿島諫早間)の早期事業着手についても、引き続き国や県に対し強く要望していきます。

◇小長井地域の持続的発展
「諫早市過疎地域持続的発展計画」の次期計画(令和8年度から令和12年度まで)を今年度中に策定し、引き続き、国が講じる過疎対策の支援措置を活用し、小長井地域の持続的発展に取り組みます。