- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県五島市
- 広報紙名 : 広報ごとう 2025年9月号
■五島海陽高校
▽濱里康太(はまざとこうた)さん
「五島市協働のまちづくり基本方針」に「地域ぐるみで高齢者を見守り、地域の子供を育てます」とあるが、少子高齢化が進む中、どのような「地域ぐるみ」を行うのか。
答:この基本方針は、協働のまちづくりを推進するための指針となるもので、私たちが目指すまちの姿や、その実現に向けた役割、協働の仕組みを示している。基本方針の中には「協働のまちづくり宣言」があり、そのひとつに、質問いただいた宣言がある。
地域によって、子どもや若者、高齢者の数や割合、施設、地理的な条件などが異なるため、その地域に住む人が中心となって話し合い、その地域でできる、地域に合った取組がその地域の「地域ぐるみ」の取組となる。そして、地域だけではできない取組については、行政や企業・団体などと一緒に取り組んでいくこととしている。
▽出口里桜(いでぐちりお)さん
商店街の賑わいがなくなってきているように感じている。今現在、活性化に向けた取組は行われているのか。
答:商店街に活気を与えようと、ここ数年の間に中学生・高校生の皆さんによってシャッターペイントを施す取組を行っていただいた。
商店街の活性化については、福江商工会議所や五島市商工会などと一緒になって各種まつりなどの開催を支援し、賑わいの創出を図っている。
また、福江商店街連盟に加入している若手商業者と福江商工会議所が一体となり、長崎県および五島市の「商店街再生プロジェクト支援事業費補助金」を活用した新たなイベント開催の検討などが行われている。
商店街の賑わいを取り戻すために各店および商店街が魅力を高める取組を行うことは不可欠だが、できるだけ五島市内で買い物をすることも重要である。
■奈留高校
▽末永翔和(すえながとわ)さん
五島市民は質の高い医療・介護サービスの提供を求めており、医療・福祉の職に就きたいと考えている高校生も多い。一方、半数の事業者は、今後の展望として縮小傾向と回答している。このギャップの要因をどのように考えているか。
答:五島市総合戦略策定のためのアンケート結果によると、高校生アンケートにおいては、医療や福祉への就業希望が多い傾向であり、五島市に愛着を持つ学生も多い。一方で、卒業後の定住意向に関しては、レジャーや買い物の利便性を求めて、市外に住みたいと答える学生が半数を超えた。
事業所アンケートでは、多くの事業所が業績の展望を横這いもしくは縮小と回答している。これはハローワークにおける市内の求職者数の減少等が長年続いている状況から、今後も人材確保が困難となる見通しも理由の一つと推測する。こうしたことがギャップの要因と考える。
▽芦塚幸多(あしづかこうた)さん
令和11年度までに累計9件を目標としている企業誘致について、私たちは半導体関連の企業を誘致してはどうかと考えたが、どう考えるか。
答:半導体工場の立地に望ましい条件として、きれいな水が豊富であること、輸送のための周辺の交通網が充実していることなどが挙げられる。しかし、五島市では、豊富な水源の確保や工場団地を整備するような広大な土地の確保が難しい状況にある。
さらに、離島であることから、本土と比較して海上輸送コストが高くなるという課題もある。よって、熊本に進出した大型の半導体工場などの誘致は、厳しいと考えている。
ただし、半導体関連企業として、研究施設やサテライトオフィスは、可能性があると思われるので、研究していきたいと思う。
■高校生議員の皆さま
※詳しくは本紙をご覧ください。
貴重なご意見ありがとうございました!
問合せ:総務課法制係
【電話】72-6110