- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年9月号
日常生活で使える簡単な手話を紹介します。これをきっかけに手話を覚えてみませんか。初めての人は、相手の目を見ながら、ゆっくり丁寧に行うことを意識してみてください。
協力:公民館主催講座「旭志手話スクール」の皆さん
●手話 学習
(左)【手話】人差し指を向かい合わせて回転
(右)【学習】手の平を並べ、軽く前後
●こんにちは
「昼」と「挨拶」の手話を組み合わせます。
(左)【昼】人差し指と中指を立てて、額に当てる。
(右)【挨拶】両手の人差し指を同時に曲げる。
●私は ~と言います
(左)【私は】人差し指を自分に向ける。
(右)【~と言います】人差し指を口元に当て、前に出す。
●よろしく お願いします
「良い」と「お願い」を組み合わせる。
(左)【良い】鼻の前で握りこぶしを作る。
(右)【お願い】握りこぶしを開いて、前に出す。
●ありがとう
(1)片方の手のひらを下に向け、もう片方の手を手刀の形にして手の甲に置く。
(2)上に置いた手を上げる。
●お疲れさまです
「苦労」と「お願い」を組み合わせる。
(左)【苦労】両手で握りこぶしを作り、片方のこぶしで手首を2回たたく。
(右)【お願い】たたいた握りこぶしを顔の前で開いて、前に出す。
■私たちにできること
◇聴覚障がい
「目に見えない障がい」ともいわれ、困っていても手を差し伸べてもらいにくいという問題があります。聞こえの程度や聴覚に障がいを有した時期、聞こえ方などによってそれぞれ違いがあります。手話以外のコミュニケーション方法を紹介します。
・筆談
短く分かりやすい文章で書きましょう。
ひらがなだけでなく、漢字も入れると分かりやすいです。
・アプリケーション
音声を文字に変換するアプリがあります。スマートフォンのメモ機能も活用できます。
・話し掛けるときは
視界に入ってから話し掛け、口元を見せて表情豊かにジェスチャーを交えながら、ゆっくり話す。
■先人たちの思いを、次世代へ―
手話は、使用を禁止されながらも、ろう者によって大切に育まれてきた言語です。
他にも、視覚に障がいがある人のための点字や音訳。聴覚と視覚の両方に障がいのある人が、相手の手の形を触って読み取る触手話など、障がいの特性に応じた多様なコミュニケーション手段があります。
それらを形づくり、これまで受け継いできたのは、全ての人が対話する手段を持ち、みんなが安心して暮らせる社会を作りたいという先人たちの強い思いです。
その思いを引き継ぎ、理想とする社会の実現に向けて、一人一人ができることを考えてみませんか。
私たちの思いも乗せて、次世代につないでいきましょう。
【聴覚障がいに関する主なマーク】
●聴覚障害者標識( 聴覚障害者マーク)
聴覚障がいで運転免許に条件を付されている人が、運転する車に表示します。
●耳マーク
聴覚に障がいがある人、またはその人に配慮した施設であることを表しています。
●手話マーク
手話での対応が必要な人、または手話対応が可能な窓口であることを表しています。
●筆談マーク
筆談での対応が必要な人、または筆談対応が可能な窓口であることを表しています。
【その他の障がいの種類と配慮】
(上)ヘルプカード
(右)ヘルプマーク
外見から分からなくても、障がいや病気などで、援助や配慮を必要としていることを知らせるためのものです。
※マークは本紙をご覧ください。
■【毎月第2・4(木)】手話通訳者を市本庁舎窓口に配置
聴覚障がいのある人が市本庁舎に来庁した際、申請や届け出などのコミュニケーション支援を行うために、正面玄関に手話通訳者を配置しています。事前の予約は必要ありません。
本庁舎周辺の施設(生涯学習センターや水道局)でも利用できます。
手話通訳が必要な人や手話に興味がある人は、ぜひご利用ください。
日時:毎月第2・4(木)午前9時~正午
場所:市本庁舎 正面玄関
※状況により日時は変更になる場合があります
■一緒に手話を学んでみませんか? 手話サークルと公民館主催講座を紹介します
◇手話サークル やまびこ会 (関連5ページ)
日時:毎月第2・4(金)午後7時30分~9時
場所:菊池老人福祉センター
会費:3千円/年
手話に興味がある人は気軽にご参加ください。
問い合わせ・申込先:菊池市ボランティアセンター
【電話】0968-25-5000(市社会福祉協議会)
◇七城手話スクール【教養講座03】
日時:10月7日(火)~令和8年1月20日(火)
午後7時~8時30分 ※全て(火)
場所:七城公民館
回数:全8回
受講料:800円
定員:15人
手話に興味がある人は気軽にご参加ください。
あいさつや自己紹介などの基礎から学ぶことができます。申込方法など、詳細はホームページをご覧ください。
※詳細はホームページ