- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県上天草市
- 広報紙名 : 広報上天草 令和7年3月号
■ネット・スマホのある時代~電子メディアとの付き合い方~(乳幼児期編)
子どもたちは生まれながらにしてたくさんの電子メディア(テレビ・スマホ・電子ゲームなど)に囲まれて生活しています。
電子メディアに子どもたちが触れる機会は、年々、長時間化している傾向にあります。電子メディアとの接触が多くなると、子どもたちが体を動かす時間が減り、直接人と顔を合わせて遊ぶ時間も減ってしまいます。また、生活リズムの乱れ、視力低下、依存症など体や心への影響も心配されます。
乳幼児期は、心と体の基礎を作る大切な時期です。電子メディアとの関わり方を振り返ってみましょう。
▽日本小児科医会からの提案
(1)2歳まではテレビ・スマホなどは控えましょう。
(2)授乳中、食事中のテレビ・スマホなどの視聴はやめましょう。
(3)全ての電子メディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安としましょう。
(4)保護者と子どもで電子メディアを上手に利用するルールを作りましょう。
Q 親のスマホを使いたがるのですが、使わせてもいいのでしょうか。
A スマホは、子どもの興味を引く道具ではありますが、子どものおもちゃではありません。代わりに、子どもの興味・関心を引くおもちゃを準備し、一緒に遊びましょう。スマホを大人が使う場合には、子どもの前では使わない、子どもの手が届かないところに置くといった配慮も必要です。
Q 子どもがずっと動画を見ていてなかなかやめてくれません。
A 子どもはまだ自分でコントロールできません。子どもが成長とともに自律していけるよう、保護者が調整(他律)してあげましょう。子どもがネットの正しい使い方を身に付けられるよう、しつけとしてルールを考えてあげることも大切です(例:1日〇〇分まで遊んでいいよ。寝る前はやめようね。)
過度な使用を避けるため、時間管理ツールを利用したり、使う場所(例:使うのはリビングで)を決めることをお勧めします。
大人のスマホ漬けは子どもの育ちを妨げます。親子でスマホから離れた時間を作りましょう。取り組み初期は、大泣きや抵抗もあるかもしれませんがほとんどの場合、数日で収まります。外遊び、お手伝い、読み聞かせ、地域行事への参加など、家族で豊かな時間を過ごしましょう。
参考:
「ネット・スマホのある時代の子育て」こども家庭庁リーフレット
「スマホに子守をさせないで」一般社団法人日本小児科医会リーフレット
「保護者の方へデジタル社会の子育て『幼児期に大切なこと』」一般社団法人日本小児科医会リーフレット
※各2次元コードは本紙をご覧ください
問い合わせ先:健康づくり推進課母子保健係
【電話】0969-28-3376