- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県宮崎市
- 広報紙名 : 市広報みやざき No.983 令和7年9月号
令和6年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、広く認知症についての関心と理解を深めるために、毎年9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めています。
9月は認知症月間
◆認知症は誰にでも起こりうる病気
認知症は特別な人だけがなるものではありません。認知症を自分ごととして理解し、自分らしく暮らしていくためにどうすべきかを考えてみませんか?
◆周囲のサポートがあれば安心して暮らせる
市では、認知症の人もそうでない人も互いに尊重し合い、支え合いながら地域で共に生きていく社会を目指しています。認知症だから何もできないのではなく、なったとしても仲間などとつながり、希望を持って自分らしく暮らし続ける地域づくりに取り組んでいます。
◆地域で見守る 認知症カフェ
認知症カフェ(通称:オレンジカフェ)とは、認知症の当事者やその家族が、地域の人たちや専門職などと出会う交流の場です。
2週間に1回参加していますが、誰かしら近くに座って話しかけてくれるのがいいですね。ハーモニカで昔の音楽を奏でてくれる時間がありますが、知っている曲は自然と口ずさんでいます。
-あいこさん
今までは出掛けることがなく、ほぼ閉じこもり状態。スタッフが声を掛け、家族の送迎で参加するようになりました。
▽オレンジカフェ大塚
大塚地区地域包括支援センターと自治会、専門職が協力して立ち上げ、隔週金曜に南区自治公民館で開催しています。利用者は認知症の人や家族、地域の人、専門職など、誰でも参加できます。認知症の人の家族は、ここで対応の仕方などの情報交換ができます。また、認知症の人の居場所となり、参加者同士で会話することで笑顔が自然と生まれています。
※現在、市内に18か所のオレンジカフェがあります。
・下校中の小学生が声を掛けることも。認知症の人を地域で見守る体制が生まれる場です。
◆認知症サポーター養成講座で理解を深めた皆さんの声
[ピックアップ]宮崎農業高校 生活文化科
家族や周囲の人が大変な病気だと思っていましたが、予防もでき、環境や対応の仕方で改善できるとわかりました。街なかで困っている人を見掛けたら声掛けをしたいですし、ここで学んだことで社会福祉士への興味も広がりました。
-にしさん(3年)
認知症の人への対応では、環境を整えると改善する部分もあるとわかるなど、正しく理解する大切さを学びました。生徒は専門家の話をとおして、研究課題や生活・地域での活用、進路の幅を広げるなど良い刺激を受けています。
-まつもと先生
[ピックアップ]宮崎太陽銀行
これまでは、認知症への印象は周囲の人が大変だと思っていましたが、伝えたいことがあってもうまく伝わらないなど、本人も困っているのだと知りました。高齢者の窓口利用も多いので、対応の仕方などに活かしていきます。
-新入行員 はぎさん
新入行員研修に毎年取り入れています。この研修をとおして、高齢者への接し方や話し方などを学び、地域の人に頼りにされる存在となりたいです。地元銀行として、地域づくりの一翼を担いたいですね。
-研修担当 よりずみさん
◆認知症を知ろう!
▽「認知症サポーター養成講座」開催
認知症の症状や認知症の人への接し方、地域での見守り方などをわかりやすく学びます。認知症の人やその家族を地域で支える「認知症サポーター」になりませんか?
日時:9月25日(木)午後2時から午後3時30分まで
場所:宮崎市民プラザ大会議室
定員:先着50人
申込締切:9月12日(金)
※団体での受講も随時募集しています。希望する団体には講師派遣を行っています。
▽「耳の聴こえと認知症」についての講演会
耳の聴こえが悪くなると、会話や外出が面倒になって、人とのつながりが減ってしまいます。その状態が続くことで、身体の衰えや認知症のリスクが高まります。耳と脳の健康について、学んでみませんか?
日時:9月14日(日)10時から午後0時
場所:宮崎公立大学 103大講義室
定員:先着200人
申込締切:9月5日(金)
詳しくは地域包括ケア推進課へお問い合わせください。
●[SDGs3]すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人びとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
問い合わせ先:地域包括ケア推進課
【電話】21-1773【FAX】31-6337