- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県高鍋町
- 広報紙名 : 広報たかなべ 令和7年3月20日号
タカナベカイドウは、令和元年に高鍋町の「町木」に指定された花木です。バラ科リンゴ属の植物で、毎年3月中旬から4月上旬にかけて、薄桃色の可憐な花を咲かせます。
1985年、町固有の種ではないかとされたタカナベカイドウは、宮崎植物研究会顧問の南谷忠志さんや岡山理科大学の池谷祐幸教授による研究の結果、令和6年8月に、植物専門誌に新種として発表されました。学名も付けられ、国際的にも新種として認知されることになり、同年10月には米ハーバード大学の樹木園の植物研究者が研究のために種子を持ち帰るなど、世界からの注目が高まっています。
絶滅が心配される貴重な種であるタカナベカイドウを未来へ残すため、高鍋自然愛好会では、植樹や講習会の開催など、長年にわたって普及・保全活動に取り組んでいます。
会長の坂田佐一郎さんは、「温暖化の進行が生育に影響し、カミキリムシによる食害や路面からの照り返しによる葉焼けで弱る木が増えています。ぜひ多くの人にタカナベカイドウを知ってもらい、普及と保全に協力してもらいたいです」と語られました。
▽木の管理
肥料を与えるなどの手入れ
▽植栽活動
育てた幼木を植える
▽苗作り
種から苗を作り、普及させる
・黒谷街区公園(高鍋町役場上下水道課前)
・高鍋湿原
・高鍋大師花守山
このほかにも、舞鶴公園、高鍋農業高校、町内企業、個人宅など、様々な場所に植えられています。
ぜひ春の高鍋町で、タカナベカイドウの花めぐりを楽しんでみてくださいね。
お問い合わせ先:高鍋町農業政策課
【電話】26-2021