健康 [保健だより] 冬場の心筋梗塞・脳卒中に注意しましょう!

冬に生じることが多いといわれる「心筋梗塞」と「脳卒中」について、冬場に起きやすい理由と対策・予防についてご紹介します。

■心筋梗塞
心臓の筋肉に血液を送る血管の動脈硬化(血管が硬くなった状態)が進んだり、動脈が詰まって心臓の筋肉に血液がいかなくなった結果、心臓の組織が死んでしまった状態をいいます。

■脳卒中
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称のことです。脳卒中は寝たきりになる原因の第1位といわれています。私たちの身体は寒くなると血管を収縮させて体温が低くならないように自動調節しています。冬は暖かい室内から寒い屋外へ移動する際に血管の収縮を伴う急激な上昇がみられます。これが「ヒートショック」ともいわれ、血圧の急上昇が心筋梗塞や脳卒中を引き起こすといわれています。

■心筋梗塞や脳卒中を予防するためのポイント
(1)血圧を測る
自分の血圧変動を日々知っておくことが重要です。

(2)禁煙
喫煙者は非喫煙者に比べ、心筋梗塞は約2倍、脳梗塞は約2.7倍、脳出血は約10倍なりやすいといわれています。

(3)節酒
大量のアルコール摂取は血管が収縮し、血圧を上げてしまいます。それ以外にも不整脈、夜間睡眠時無呼吸症などを引き起こすといわれています。週2~3回に減らすなど節酒を心掛けてみてください。

(4)食事
和食、魚、野菜、大豆製品は血圧を下げる作用があります。また、減塩も効果的です。

(5)運動
適度な運動は血圧を下げる働きがあります。ただし、急激に力を入れるような運動は血圧を上げてしまいます。ウォーキング等の有酸素運動がおすすめです。自分のストレスが大きくならない範囲で習慣化してみましょう。

(6)急激な寒暖差を避ける
入浴の際には脱衣所は暖めておきましょう。また、かけ湯をして体を温めてから浴槽に入るようにしましょう。お湯は熱すぎないように。

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【電話】66-3610