健康 [保健だより] 感染症胃腸炎に注意

■主な病原体
ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど

■感染経路
・糞口感染(感染した人の便や嘔吐物により汚染された手や食品、物についた
ウイルスが、口に入ると感染してしまいます。)
・ノロウイルスは主に食品(カキなどの二枚貝)を介して感染する場合(食中毒)があります。

■症状
潜伏期間:大多数の症例が1~3日
症状:下痢、嘔吐、吐き気、腹痛。1~3日で治まります。感染しても症状が出ない場合もあります。
下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間~1ヶ月程度、糞便中に排泄され続けます。

■感染を予防するために
◇手洗い
石鹸を使い十分にこすり洗いをし、水で洗い流します。手洗い後の手拭きタオルは、毎回交換するか、個人用タオルを使用します。使い捨てペーパータオルがあればそちらを使用します。

◇食品等の取り扱い
食材は十分に洗浄し、加熱すること。調理器具の清潔に十分気をつける(包丁、まな板、布巾は家庭用漂白剤で消毒する等)

◇入浴(下痢や腹痛等の症状がある場合)
下痢の続く間は浴槽につからない。症状が改善しても、2~3週間程度は最後に入浴する。お尻(肛門部)は、石鹸をつけて丁寧に洗う。浴槽の水は毎日交換する。バスタオル等の共用は避ける。

◇洗濯(便や嘔吐物で衣類が汚れた場合)
ゴム手袋を着用し、流水で汚れを落とす。0.1%に薄めた塩素系消毒液に10分程浸すか、85℃で1分間以上になるよう熱湯消毒してから、他の洗濯物と分けて洗う。

◇消毒
ウイルスが残りやすい便器やドアノブなどは、0.02%に薄めた家庭用漂白剤で拭く。その際は、手袋やマスク、エプロンを着用して行う。

◇排泄物・嘔吐物の処理
処理する人自身への感染と、感染拡大を防ぐため、適切、迅速、確実に行うことが必要です。
(1)吐いた物は、素手で触らないように(使い捨て手袋着用。なければできるだけ手に付かないように注意する)気をつけながら、新聞紙や捨ててもいい布やペーパータオルで外側から内側にむけて拭き取る。
(2)吐いた所は、0.1%に薄めた家庭用漂白剤又は、次亜塩素酸ナトリウムをペーパータオルに染みこませ、できるだけ広い範囲を浸すように拭き取る。
(3)拭き取った物は、手袋等と一緒にビニール袋に入れ、口をしっかり縛って外にもれないようにして捨てる。
(4)手袋をして処理をしても、処理の最後は必ず石鹸でよく手を洗う。処理時、処理後はしっかり換気をする。

・0.1%の消毒液の作り方
原液濃度が6%の場合、60倍にする。原液50mlを水3Lに入れる。
・0.02%の消毒液の作り方
原液濃度が6%の場合、300倍にする。原液10mlを水3Lに入れる。

お問合せ:健康福祉課
【電話】66-3610