くらし 市長コラム #43

■働き方改革を、市の成長戦略に
コロナ禍で一時的に生まれた地方への人の流れは、最近ではおさまりつつあり、若いかたがたの就職・進学先として再び都市部が選ばれるようになりつつあります。特に「自分らしく挑戦でき、安心して居場所があると感じられる職場」を目指す多くの若者が、故郷を離れ、都市へと集まっています。こういった魅力的な職場は都市部にしかないのでしょうか。私はそうは思いません。日置市にも、「働く人にとって最適な環境とは何か」を真剣に考え、環境整備に挑戦する経営者が多くいらっしゃいます。
一方、市内で働く多様なかたがたとの対話を重ねる中で「職場環境の整備を進めたいけれど、方法がわからない」「他社の取り組みを知りたい」といった声も多く伺いました。そこで今回、市内企業と一緒に知恵を出し合いながら進める「ひおき共創コンソーシアム」を立ち上げることになりました。ぜひ、多くの市内企業の皆さまのご参画をお待ちしております。選ばれる職場であり続けるため、市役所もこのコンソーシアムに参加者として参画し、本気で職場改革を進めてまいります。同時に、企業の皆さまと市役所がともに学び合う場や、従業員お一人お一人に寄り添った支援の仕組みも整備していきます。
今年、日置市は合併から20年を迎えました。働き方改革は、市の未来をつくる大切な成長戦略です。この節目の年に、市内企業の皆さまと力を合わせ、「ここでなら、働き続けたい」と思える働き方先進地を、共に創ってまいります。

日置市長
永山 由高