- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県伊佐市
- 広報紙名 : 広報いさ 2025年4月1日号
◆2 主要施策等の概要(続き)
◇(基本目標5)活力ある産業と賑わいのあるまち
農業については、国県の施策を基本としつつ、伊佐米をはじめ品質の高い農産物の生産を関係機関等と連携しながら推進してまいります。併せて、改正「食料・農業・農村基本法」による国の方針や政策を見極めながら、本市の実情に応じた農業振興に取り組んでまいります。
生産基盤である農地や農道等の農業用施設に関しては、計画的な整備を行うことで生産性の維持・向上を図るとともに、地域における共同作業による適正な維持管理や長寿命化などの取組に対する支援を継続して実施してまいります。
畜産業については、国等の補助事業を活用した施設・設備の整備により経営規模拡大を支援することで、市内飼養頭数の維持に努め、併せて、優良種雌牛の地域内保留により市場価値の高い子牛の生産を推進し、魅力ある地域畜産業の振興に努めてまいります。
また、国内各地で散発的に発生している高病原性鳥インフルエンザ等の家畜伝染病に関して、畜産農家の防疫対策の徹底を推進しつつ、関係機関と連携した侵入・感染拡大防止の取組に努めてまいります。
鳥獣被害対策では、猟友会との連携を密にし、鳥獣被害防止計画に基づく捕獲や侵入防止柵の設置などにより農林作物の被害防止を図るとともに、ジビエ(※6)等の普及啓発にも取り組んでまいります。
環境保全の取組に関しては、家畜排せつ物などの資源リサイクルによる有機肥料の利用を促進し、化学肥料の低減定着により環境にやさしい生産体制の構築に努めてまいります。
林業については、令和7年4月に開校する「かごしま林業大学校」への通学費支援や林業従事者等の雇用拡大の取組など、森林の整備を担う人材の育成・確保を促進します。加えて、森林施業の集約化を図りながら、計画的な間伐や再造林等の森林整備を進め、路網整備や高性能林業機械の導入による安定的な供給体制づくりを推進することで、環境の保全、多様で健全な森林づくりに努めてまいります。
水産業については、川内川の内面の資源保護のため、関係機関と連携し、外来魚駆除や稚アユ等の放流の支援を行い、在来魚の保護に努めてまいります。
商工業については、商工会と連携した創業セミナーや専門家による商品開発、販路開拓、パッケージデザイン等の磨き上げのサポートを継続して実施するとともに、屋台村やもみじバルの民間イベント等への支援を行いながら、地域の活性化を図ってまいります。
また、立地企業や事業所等へのフォローを適時的確に行い、雇用の維持はもちろん、増設等の投資に向けて企業との連携を十分に図るとともに、県の企業立地懇話会等を通して企業誘致の取組を進めてまいります。さらに、ふるさと納税返礼品を通じて市内事業所の活性化を図りつつ、各地のふるさと会やふるさと応援大使などとの連携により、伊佐市ファンの更なる獲得にも努めてまいります。
人材確保については、市内企業を中心とした合同企業説明会や高校生向け企業見学会を継続して開催するとともに、県姶良伊佐地域振興局主催による管内企業の合同説明会など、県とも連携して取り組んでまいります。
観光については、市主催の桜まつりウィークや紅葉ライトアップ等に加え、民間事業者が主体の曽木の滝イルミネーション等の既存の集客イベントの充実や、モノづくりとゲストハウスを掛け合わせた体験型観光の促進など、現存の地域資源の有効活用を意識し、地域に財貨を落とす取組を関係団体と連携してまいります。
移住、定住の取組については、首都圏を中心に、自然豊かで住みやすい本市のPRを引き続き行うとともに、空き家・空き店舗バンクの内容充実を図り、移住体験住宅を活用しながら移住希望者の多様なニーズに応えるよう努めてまいります。