くらし こんにちは有島記念館です vol.43

◆ニセコ町の歴史を未来に伝える郷土資料をいただいたシマ~
有島記念館館長のアリシマエナガだシマ~。そろそろ、私たちシマエナガが「かわいい」と言われる、真っ白な冬毛の季節になってきたので出てきたシマ~。
さて、有島記念館は町ゆかりの有島武郎や有島農場のこと「だけ」を扱っていると思われている節があるシマ~。だけど、有島武郎の研究はとうの昔にし尽くされているシマ~。
そこでこの10年は、町の条例にも書いてある通り、ニセコ町の歴史を未来に残すために土器や石器の大昔のものから現在のものまで、100年後の人が2020年代のニセコ町の人々の営みを知るのに必要なモノ(一般的な観光パンフレットや新型コロナウイルス流行時の掲示物など)を集めているシマ~。
おかげで、町内やニセコエリアで使用されていた農具や生活用具、観光パンフレットなどの寄贈が増えてきたシマ~。今回はそのうち2件を紹介するシマ~。
1つ目は、町内で近年まで盛業されていた製麩(ふ)所の道具一式シマ~。工場を見せていただいてびっくりしたシマ~。電動モーターが高価だった時代、天井にシャフトを付け、ベルトを付け替えることで、1つのモーターで複数の機械を動かせるような仕組みがそのまま残っていたシマ~。モーターばかりではなく、蒸気機関や水車なども動力源に使われ、世界の産業を支えてきた仕組みシマ~。早速、うちの学芸員1号に命じて、工場内の機械をほぼ全ていただいてきたシマ~。300キログラムくらいありそうな機械も、昔の人がやっていたてこの原理や丸太を使って運び出してきたシマ~。
2つ目は平成中期までニセコ町内で営業されていた「久保菓子店」。そこでお菓子を作るために使われていた道具をいただいたシマ~。しかも、せんべいを焼く道具や中華を焼く銅板、包装紙など、まとまった形で閉店後何十年も保存されていたことに、ただただ感謝だったシマ~。しかも、数年前からネット公開している過去の「広報ニセコ」を見て、ご自身の家のお仕事について知ることができたと、当時の広報担当も喜ぶだろうコメントをいただいたシマ~。
この2つの寄贈は、製造道具が一通りそろっているので、100年後の人が2000年代の食品製造過程を道具というモノを通して知ることができるため、貴重だシマ~。あとは、学芸員が道具一点一点を調べ、記録に残さないと100年後の人は使い方が分からないシマ~。何気なく「中華」と書いたけど、若い世代には分からないシマ~。北海道の葬式や法事でよくいただく細長いドラヤキのようなモノだシマ~。未来の人たちにとって、我々の当たり前は当たり前ではないことを頭に置き、モノと一緒に情報を残しているシマ~。
ニセコ町やニセコエリアの歴史を未来に伝える道具や写真、閉店したお店の古い帳簿、チラシ、古い町広報誌など常に集めているシマ~!処分の前に呼んでほしいシマ~!

問い合わせ:有島記念館
【電話】TEL.0136-44-3245