くらし 《特集 1》今、私たちにできること。~ゼロカーボンシティの実現に向けて~(2)

■2050年までに実質排出量ゼロに
鷹栖町では、2022(令和4)年6月に「ゼロカーボンシティたかす」を宣言し、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロを目指すことを掲げました。
宣言では、誰もが安心・安全に住み続けることができる環境を、持続可能となるように維持していくために、今できることを町民のみなさんと共に考え、共に実践することとしています。
この目標を達成するためには、行政のみの取り組みだけではなく、町民一人ひとり、町内事業者の皆さんの協力が欠かせません。一人でできることは小さなことかもしれませんが、町が一体となって取り組むことで、大きな成果になるのではないでしょうか。
25年後の未来に向けて、皆さんと共に、着実に歩みを進めていきましょう。

■取り組みの一層の推進を 地球温暖化対策実行計画
ゼロカーボンシティの実現に向けて、まちの現状を数値的にデータ化すると共に、行政として取り組みを進めていくもの、町民の皆さんや事業者の皆さんと共に進めていくものをまとめた、「地球温暖化対策実行計画」の策定を進めています。
計画では、ゼロカーボンに取り組む目的や意義、鷹栖町の二酸化炭素排出量の現状や将来推計値などを詳細に示し、削減に向けた行政としての取り組み目標なども記載しています。
この度、計画案がまとまりましたので、広く町民の皆さんから意見を募集する、パブリックコメントを実施します。

▽パブリックコメント
期間:9月10日(水)〜10月10日(金)
方法:
・鷹栖町ホームページでの公開
・まちづくり推進課窓口(役場2階)への設置
・各地区住民センターへの設置
意見提出:
・インターネット専用フォーム
・設置する施設に「意見票」と「回収ボックス」を備え付けています。意見票に記入のうえ、回収ボックスに投函してください。
その他:
・いただいた意見は、計画策定時に鷹栖町ホームページ等で公開させていただきます。なお、個人名は公開いたしません。
・ご意見は、原則として記名のうえご提出ください。

※本紙掲載の2次元コードから、計画案の閲覧およびパブリックコメントのページをご覧いただけます。なお、ページは9/10に更新となります。

■かけがえのない地球を未来の子どもたちに
アメリカ先住民の有名な言い伝えの言葉があります。

地球は先祖から譲り受けたものではない
子孫から借りているものだ

地球沸騰化の時代において、今まさに、ゼロカーボンに向けた取り組みを進めなければいけない時が来ています。
今を生きる私たちだけではなく、子どもや孫、さらにその先の世代に向けて、一人ひとりの行動、意識を変えていくことが必要です。

今、私たちにできること

いつまでも住み続けられる、鷹栖町を目指して。

担当:まちづくり推進課 企画政策係

■ゼロカーボンに向けた補助金制度を設けています
1.太陽光
▽対象要件
○低圧配電線と逆潮流有りで連携したシステムであること
○次のいずれかが10kW未満であること
・太陽電池モジュールの公称最大出力
・パワーコンディショナの定格出力合計値
太陽電池の最大出力の合計値に1kWあたり5万円(上限20万円)

2.蓄電池
▽対象要件
・発電システムと接続し、自家消費を優先するもの
・蓄電容量の合計が1kW以上であるもの
※すでに太陽光発電システムを設置しており、接続する蓄電池のみを新たに設置する場合も対象となります。
蓄電容量 1kWあたり2万円(上限10万円)

3.窓断熱改修
▽対象要件
・改修後の窓の熱貫流率が1.9以下であること
・断熱改修の施工に要する費用が20万円以上(消費税等除く)であること
改修にかかる施工費用の1/5(上限20万円)

4.木質バイオマス等燃焼機器
▽対象要件
・ペレット・チップ・薪を燃料とするストーブまたはボイラーの購入・設置
購入及び設置費用の1/3(上限5万円)

5.宅配ボックス購入補助金
▽対象要件
・安全な保管、盗難防止等の一定の要件に該当する宅配ボックスの購入
購入費の1/2(上限1万円)

■置き配が標準になるかもしれない!?
昨今、物流業者でも人手不足が深刻化しており、再配達を減らし、負担軽減につなげることを目的に、宅配ボックスや玄関前に荷物を届ける「置き配」を標準化することが、国土交通省で検討されています。
まだ検討段階ではありますが、今後は置き配への対応を推進する動きが予想されています。置き配は、配達時間などを気にすることなく荷物を受け取れる一方、盗難や個人情報の流出などの懸念から、利用をためらう人もいるようです。
そんな方は、安全に保管できる盗難防止機能がついた、宅配ボックスの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
安全に荷物を受け取ることができ、かつ再配達を減らすことで、二酸化炭素の排出削減にも貢献することができます。