- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道占冠村
- 広報紙名 : 広報しむかっぷ 2025年4月号
過ぎし令和6年度、国内社会は鳥獣保護管理法や銃刀法の改正に揺れ、また第2期ヒグマ管理計画の改訂など大きな動きが相次ぎました。本村にあっては猟区の更新事務あり、初のヒグマ対応訓練あり、処理加工施設の修繕ありと、とにかく忙しい1年でした。一方で野生動物に対しては、初夏の上トマムでヒグマとひと悶着あったほかはおおむね静かであり、シカには依然として地道な捕獲に徹するのみ、アライグマは頼みの酪農大生の手が足りず捕獲不振と、総じて状況のままに停滞、後退を許してしまった感があります。そのような中でも、皆さまのご協力のおかげで大きなトラブル等もありませんでした。深く感謝申し上げます。
続く本年度は、欲張りすぎて疲労気味の野生鳥獣関連業務を立て直しつつ、ヒグマの地域管理計画、リゾートや学校との連携、シカの域内流通など新たな取り組みも進めてまいりたいと思います。野生鳥獣専門員は引き続き浦田が担いますが、新たにアシスタント職員(地域おこし協力隊員)1人を配置して、人材育成と体制強化を試みます。新職員については広報5月号で詳しく紹介する予定です。
本村の野生鳥獣対応の一翼を担う捕獲従事者の今期の編成は下記の通りです。新たに字中央の荒さん夫妻が加わりました。単にシカを捕るだけなら2年ほどで戦力化を見込むところですが、本村では持続的な食肉生産や猟区対応、ヒグマ対応も見据え、技術的にも倫理的にも高い要求のもと、丁寧に錬成を重ね、全隊の資質向上を図りたいと思います。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174