くらし 町長室から 芽室町長手島旭

『防災訓練の重要性』
記録的な暑さとなった7月から、8月以降は全国的に台風や線状降水帯が発生し、河川氾濫、土砂災害、住宅浸水、道路冠水などが心配な「出水期」を迎えております。今年もこれまで毎日のように大雨や洪水の情報が気象庁から発表されておりますが「大雨警報」、「洪水警報」からさらに危険な段階の「土砂災害警戒情報」や「大雨特別警報」が発令される場面も珍しくなく「避難指示」やすでに災害が発生しているかもしれないという「緊急安全確保」が市町村から発令されるケースも見られます。
芽室町においても平成28年に大きな水害を経験しましたが、災害を最小限に食い止めるため、防災訓練はさらに重要性を増しています。去る6月22日には、水害想定町民防災訓練を実施し、市街地西地区8町内会地域の居住者にご参加いただきました。避難行動の具体や地域内での連携、災害に関する知識や情報の習得など、経験によって得られるものは非常に大きいと思います。また、8月2日には災害対策本部訓練を実施し、関係機関のご協力をいただきながら、ほぼ全員の職員が災害時の各部の動きの確認や「ブラインド方式」という事前に状況を知らされない中での対応を訓練、体験しました。混乱や戸惑いがある中で的確な判断や活動を行うためには、こちらもとても貴重な体験になったと感じております。役場の体制としても関係機関との連携・協力も得ながらできるだけ尽力いたしますが、災害ではやはり自らの命や財産を守る行動が必要になってきます。役場の防災体制と町民の皆様の的確な行動が被害を最小限に食い止めることとなります。これからも防災訓練は毎年実施いたしますので、積極的な参加や関心を高めていただきたいと思います。結果として被害がなく「空振り」に終わってもいいと考えていただき、できるだけ早く避難等の行動を起こすことが「肝」となります。