- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標津町
- 広報紙名 : 広報しべつ 2025年8月号
令和7年第3回標津町議会臨時会(7月3日付け)の冒頭で町長が示したまちづくりの方向性「町政執行方針」の主な内容を要約して紹介します。
■はじめに
令和7年第3回標津町議会臨時会の開催にあたり、町民の皆さまと議員各位に、今後4年間の町政運営に対する私の所信を申し上げます。
私は、先の町長選挙において「標津町を住み続けたいと思える町にしたい」という思いで立候補し、2期目の町長としての重責を担うこととなりました。この場をお借りし、町民の皆さまをはじめ、各界・各層の皆さまからいただいた温かいご支援とご厚情に、改めて感謝を申し上げます。また、無投票という結果に込められた期待と責任を深く認識し、信念と覚悟をもってこの4年間、町政運営に全力を尽くすことをお約束いたします。
4年前に町長となった時、新型コロナウイルス感染対策と経済活動のバランスが求められ、多くの活動に制約がある厳しい状況からのスタートでした。その後、一昨年に感染症の分類が2類から5類へ移行し、徐々に人や物の活動が活発化してきました。今後は町民の皆さまが希望を持てる未来を築くため、さらなる努力を重ねてまいります。
また、平成26年度から取り組んできた「人口減少時代に挑戦する政策パッケージ」の成果により、「消滅可能性自治体」から脱却することができました。昨年からはこれを再編し、「町民の笑顔輝く政策パッケージ」として新たにスタートしました。「ひとづくり・町民の支援」と「まちづくり・地域を守る政策」を両輪として、これまでの経験と持てる力を総動員し、標津町の未来づくりに全力を尽くしてまいります。
■基本姿勢
私の基本姿勢は、町民の声をしっかり聞き、現状を正しく把握し、課題を的確に捉えて施策を考えることです。特に若い世代の方々には新しいアイデアや意見を持っている方が多いと認識しており、町長直接メールなどを通じて考えを把握することで、町民との協働によるまちづくりを進める所存です。
行政運営にあたっては、私の政治信条である『集中と選択』公平公正に基づく政策決定『対話重視』町民との議論を深める姿勢『思いやり』町民の気持ちに寄り添った施策『決断とチャレンジ』必要な時には決断し挑戦する姿勢を基本に、行政課題を一つ一つ着実に解決し、町政運営に全力で取り組んでまいります。
標津町のまちづくりの基盤となるのは、町の基幹産業である水産業や酪農業をはじめ、商工業や観光業などの地域産業です。自然や歴史、文化といった地域資源を最大限に活かし、「標津らしい強い産業づくり」に継続して取り組んでまいります。
さらに、昨年度開始した「試せる大地・しべつ町」プロジェクトでは、基幹産業の振興や地域課題の解決に役立つスタートアップ企業や実証実験、研究を積極的に受け入れています。この取り組みは町の将来に大きな可能性をもたらすものであり、地域おこし協力隊や地域活性化起業人などの人材活用も視野に入れながら、新たな産業づくりとまちの未来づくりを推進してまいります。
■めざすまち
私は今回の選挙で、公約として重点施策となる4つの政策を掲げました。この公約を基に、今後4年間の取り組みを推進してまいります。
01 力強い産業づくり(基幹産業・経済・観光)
02 町民が安心して暮らせるまちづくり(医療・福祉・防災・教育)
03 町民の皆様と手を携えたまちづくり(協働・住民参画)
04 行政を推進する組織と職員力の強化(働き方改革・組織活性化)