- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県大鰐町
- 広報紙名 : 広報おおわに 令和7年(2025年)8月号
◇中島英臣 議員
(1)大雪による農業被害の町の対応について
(2)スキー場のありかたについて
問(1):今年は過去に類を見ないほど大雪になり、町民は毎日雪片付けに追われた。特に酷いのはりんごである。りんご剪定のために畑にも行けず苦慮し、剪定も雪が一メートル以上あり、腰をかがめて行っている様があちこちで見られた。
県では知事中心にいち早く視察したりして対応している。町は町なりに対応しているが、農業に関わっている方々からは要望書を提出したりしている。そこで伺う。
(一)町はこれまでの農業関連に対して、どのように対処対応したか。
(二)災害があったときに農家の人たちは保険に入っているが、そういう人たちの保険はどのようになっているのか。
答(1):(町長)
(一)豪雪による農業関連の取組として、三つの取組を実施した。
一つ目は、例年は二月中旬以降に実施している農道除雪を、前倒して一月十日から実施。
二つ目は、融雪剤購入費補助事業。
三つ目は塗布剤購入費補助事業。
(二)町では農業経営の安定を目的として、自然災害や市場価格の変動など、農業経営に発生する様々なリスクを軽減するため、「収入保険加入促進事業」「園芸施設共済推進事業」「果樹共済加入率向上推進事業」の三つの事業により、各保険への加入を促進し、掛金の一部を助成している。
問(2):今スキー場が活気にあふれているのはインバウンドにしっかりと対応しているスキー場である。そこで伺う。
(一)町はスキー場絡めインバウンドに対してどのように対応していきたいか。
(二)雨池コース初心者に対応するコースをどのように考えているのか。
答(2):(町長)
(一)ここ最近の為替相場は、円安傾向であることから、スキーを楽しむ外国人観光客にとって、日本は魅力的な国の一つであると感じている。そこで、議員ご指摘のインバウンド対策については、外国人観光客向けのPRサイトを作ることや、SNSを通じた情報発信が重要になるものと考えている。
また、リフト券などの支払いは、現金以外にも、一部のキャッシュレス決済に対応しているが、クレジットカードなどへの対応についても、今後検討していく。日々変化する情勢を注視しながら、大きな経済効果をもたらす外国人観光客の需要拡大を図っていく。
(二)パノラマコース周辺の改修のことと思われるが、用地問題や財源確保など、現状では難しいものと認識している。スキー初心者の方々には、今までどおり「パノラマコース」のほか、「パラダイスゲレンデ」や「ファミリーゲレンデ」などを御利用いただ問答ければと思う。
◇前田一裕 議員
(1)令和6年12月からの豪雪による農業被害について
(2)害獣による被害と対策について
問(1):先般議員全員協議会で被害状況等説明があった。
これからの対応で「農家が営農意欲を失わせないような対策を検討していく。」とあったが現在想定している対策を伺う。
答(1):(町長)
農家が営農意欲を失わないような対策について、農業者の生産意欲が非常に大事だと思っており、希望を持って復旧に向かって取り組んでもらい、希望を持って新しい苗木を植えるということの支援ができるよう取り組んでいきたい。本定例会に予算計上しているが、豪雪により被害を受けた農業用ハウス等を修繕・再建する場合に係る経費の負担軽減を図るため、二分の一の県補助に加え、四分の一を町が嵩上げし、合わせて四分の三を補助する予定としている。りんごの苗木が不足しており購入できないという問題も問答あるので、国や県の動向も注視し、各事業への補助金嵩上げや、長期にわたる町単独でのりんご苗木の購入補助等を検討していきたい。
問(2):
(一)大鰐町と猟友会との関係はどのようになっているのか。
(二)猟友会に委託等している事案はどのようなものがあるのか。
答(2):(町長)
(一)当町の青森県猟友会大鰐支部は、通常の狩猟活動のほかに、鳥獣により町民の生命、身体又は財産に係る被害が生じるおそれがある場合にも、町と連携し、害獣の捕獲を行っており、非常に社会貢献度の高い活動をしていただいているものと認識している。なお、町からは、県猟友会大鰐支部に対して、活動に必要な経費の補助を行っている。内訳は、餌や消耗品等の有害鳥獣の駆除費に充てる「県猟友会大鰐支部補助金」、捕獲用わな等の購入費に充てる「鳥獣被害緊急対策事業補助金」、新たに狩猟免許を取得する方を対象とした「鳥獣被害対策補助金」となっている。
(二)目撃情報や農作物の被害情報が町へ寄せられた際、猟友会の方へ連絡し、必要に応じてわなを設置し、捕獲された際には駆除していただいている。今後も猟友会との連携を図りながら、野生鳥獣による被害防止に努めていく。