- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県磐梯町
- 広報紙名 : 磐梯弘報 2025年9月号
■武藤藍(むとうあい)
CHRO補佐官(地域活性化起業人、行政経営課行政経営・働き方の再デザイン特命係)
◇経歴
山梨県出身で会津若松市在住15年目。
学生時はエアライン専攻だったが、新卒で国営公園の管理財団に就職し、長野県で新規開園準備や総務経理係とイベント運営を兼務。
その後東京の旅行会社で旅行手配、勤怠管理システム導入・運用や社内研修を担当。外資系証券やコンサル会社での人事全般と地域課題解決プロジェクトの管理等を実施。
フルタイムの本業と磐梯町での副業の合間に家業の農業を手伝う五児の母。趣味はなく、働くことが好き。
■「しあわせを育む町」磐梯町を目指して
◇磐梯町にかかわることになったきっかけ
会津に嫁いできてしばらくは、地域とのつながりがなかなか持てず、孤独を感じる時期もありました。そんな中、ママ向けのイベントに積極的に参加するようになり、集落支援員の後藤涼子さんと出会いました。彼女の温かさと行動力に惹かれ、そこから菅原さんをご紹介いただき、磐梯町の取り組みを知ることになりました。
小さな町だからこそできる挑戦があるーそんな可能性に魅了され、今こうして関わらせていただいています。
◇磐梯町でどういう仕事をしているのか、その仕事はどのように「しあわせ」につながるのか
現在は「働き方の再デザイン部会」にて、役場職員の皆さまがそれぞれのライフスタイルやライフステージに応じて、自分らしくやりがいを持って働ける環境づくりを目指しています。
活動の柱は3つあります。
1つ目は「ホワイトな職場創出プロジェクト」。時間管理に対する意識向上や業務負荷と勤怠状況の可視化などを通じて、安心して働ける職場づくりを進めていきます。
2つ目は「次世代を担う人材育成プロジェクト」。職員の育成や評価制度の整備、キャリア支援を通じて、未来の磐梯町を支える人材が育つ土台を築いていきます。
そして3つ目は「スマートオフィスプロジェクト」。行政経営の再デザインWGおよび役場のデジタル化WGとともに、デジタルツールの活用や業務効率化を図り、働く環境そのものをアップデートしていきます。
これらの取り組みは、単なる業務改善ではなく、「働くこと イコール しあわせ」と感じられる町づくりの一環です。
まずは職員の皆さまの声を丁寧に聴き取り、私自身の経験や知見を活かして、少しずつ提案・実現していくことを心がけています。
■思い・町民へのメッセージ
磐梯町は、人口3000人という規模だからこそ、ひとりひとりの声がまちづくりに直結する力を持っています。働き方の再デザインは、職員の皆さまだけでなく、町民の皆さんの暮らしにもつながる大切な土台です。
「磐梯町に暮らし、働くことが最高!」と思える町を、みんなで一緒につくっていきましょう。私も外部人材という立場から、皆さんとともに歩み、しあわせの種を育てていけたらと思っています。
活動を始めてまだ数か月ですが、同じ目標を共有する仲間と出会えたことに心から感謝しています。それぞれの強みを活かしながら推進し、皆様に「この取り組みが町全体にとって前向きな変化につながっている」と感じていただけるよう、これからも丁寧に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
