くらし 男女共同参画ってなあに? Part 133

■なくそう!○○ハラスメント!
●ハラスメントはどんなものがあるの?
現在、ハラスメントは、「パワーハラスメント」のように法令により定義されているものや、定義がはっきりしていないものも含めると種類は50を超えるとも言われています。職場に限らず、普段の生活の中には、さまざまな○○ハラスメントが潜んでいます。数多くのハラスメントの中からいくつか紹介します。

▽「セクシャルハラスメント」
職場において、性的な冗談やからかい、食事やデートへの執拗な誘い、身体への不必要な接触など、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを労働者が拒否したり抵抗することにより、仕事上の不利益を受けたり、就業環境が悪化することです。男女雇用機会均等法において、セクハラ防止対策も強化されています。

▽「マタニティハラスメント」
働く女性が妊娠や出産、育児を理由に、嫌がらせやいじめ、さらには不当な評価を受けることです。
マタニティハラスメントを規定する法律が「男女雇用機会均等法」と「育児介護休業法」です。妊娠・出産や育児休業の申出・取得などに関する女性労働者が受けるハラスメントに対して、その防止や就業環境の整備を規定する法律になります。

▽「パタニティハラスメント」
働く男性が育児に関わることを理由に、嫌がらせやいじめをしたり、育休などの取得を起因として、不当な扱いをする(配置転換・降格、昇進の機会を与えないなど)ことです。パタニティハラスメントを規定する法律が「育児介護休業法」になります。

▽「アルコールハラスメント」
アルコール飲料に関する嫌がらせ全般を指します。例えば、飲酒や一気飲みの強要、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠くことなど、対人関係の問題や、酔っぱらって暴言を吐いたり、暴力を振るったりする迷惑行為も含まれます。なお、職場におけるアルハラは、パワハラにも該当することがあります。

●私たちにできることは
学校や職場など、閉じられた人間関係の中では気付かないうちにハラスメントが発生していることがあります。ハラスメントを防止するために大切なことは、何気ない言動が相手にとってのハラスメントになっていないか、自分自身を見つめ直すことが必要です。一人ひとりの気づきが、人それぞれの違いを認め合い、お互いを尊重しあえる社会の実現に繋がっていくのです。

問い合わせ:政策企画課 政策企画係
【電話】68-2211(内線338)