くらし 特集「認知症=自分事」~自分らしく生きていくために~(1)

認知症は自分には関係ない(=他人事)と思っていませんか。
約3人に1人の割合で高齢者だけでなく、65歳未満の若い方も発症する可能性がある認知症は、大切な家族や友人、近所の方、誰にとっても身近な「脳の病気」です。
誰もが、「認知症=自分事」として捉え、認知症を知り、備え、人とつながることが大切です。

■加齢と認知症によるもの忘れの違い
▽加齢によるもの忘れ

・体験のほかの記憶から思い出すことができる
・もの忘れをしている自覚がある
・人、時間、場所まで分からなくなることはない

日常生活に大きな支障はない

▽認知症によるもの忘れ

・体験や出来事のヒントがあっても思い出すことができない
・もの忘れをしている自覚がない
・人、時間、場所まで分からなくなることがある

日常生活に支障が出る

■認知症ってなんだろう
認知症は、脳の細胞が壊れ、働きが衰えることで、記憶力や判断力に障害などが起こり、およそ6カ月以上継続して生活に支障が出ている状態をいいます。

▼認知症の種類
▽アルツハイマー型認知症
一番多い認知症で、もの忘れから始まり、うつや妄想、徘徊などのさまざまな症状が現れます。

▽血管性認知症
手足の麻痺・歩行障害・言語障害・感情のコントロールができなくなるなど、認知症以外の神経の障害を伴うことがあります。

▽レビー小体型認知症
もの忘れとともに、幻視やパーキンソン病の症状に似た運動機能の症状が現れることがあります。日によって症状の変動が大きいのが特徴です。

▽前頭側頭型認知症
認知機能の障害よりも、我慢や思いやりなどの社会性を失い、暴力的になるなど、行動面の問題が目立つようになります。

■9月は世界アルツハイマー月間
町では、図書館の協力のもと、9月に認知症の特集コーナーを設置しています。
この機会に、認知症について考えてみませんか。